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2016•1•13出発 〜 2017•4•13帰国 《37カ国》  旅のルート

日本→グアテマラ→キューバ→メキシコ→ペルー→ボリビア→アルゼンチン→チリ→アルゼンチン②→チリ②→アルゼンチン③→パラグアイ→ブラジル→アメリカ→イギリス→オランダ→ドイツ→ポーランド→チェコ→オーストリア→ハンガリー→ポーランド②→エストニア→ラトビア→リトアニア→ポーランド③→アイスランド→スペイン→ポルトガル→スペイン②→モロッコ→南アフリカ→ナミビア→ボツワナ→南アフリカ②→マダガスカル→南アフリカ③→ジンバブエ→ボツワナ②→ザンビア→タンザニア→ケニア→アラブ首長国連邦→インド→ネパール→ベトナム→台湾→日本



2016-03-30

パイネトレッキング準備編〜mont-bellの恩恵を受けて

今日はパイネトレッキングに向けて準備の日。


パタゴニアといえば、ここへトレッキングをしに行きたい!という人も少なくはないであろうパタゴニアのメッカの場所でもあります。
私たちは日本にいた頃からこの旅では、このパイネトレッキングと、のちに北上して向かうフィッツロイ山を見るトレッキングはやりたかったことの一つ、いや二つだったので、本当に楽しみで仕方がありません。
この時期にしかトレッキングができない場所でもあったので、なんとかギリギリ駆け込みで挑めそうです。

トーレス デル パイネ国立公園の見どころは、「グレイ氷河」や、「フランセス谷」、パイネの最高峰「パイネグランデ山」、そして公園の象徴でもある3つの岩峰「トーレス デル パイネ」。全部見たいな。



準備その①
ルートの組み立て
トーレス デル パイネ国立公園は大阪府と同じぐらいの約1.630kmもの巨大な広さを持つ、自然公園。
広いがゆえに、日帰りコースから、パイネの主峰をWの形で4~5日間かけて廻るWコース、公園内をサーキット状に廻る8日間の上級者向けのQコースまで、自由に組み立てることができます。
更には、東にあるトーレス デル パイネ方面からでも西にあるグレイ氷河からでも、どちらの方面からスタートしても問題ありません。


私たちは、見どころを抑えたWコースを5日間かけて行くことにします。

ルートは、最後にトーレス デル パイネの楽しみを取って置きたかったので、先にグレイ氷河からスタートするルート組みをしました。


1日目:プエルト・ナタレスを朝7時30分出発、パイネ国立公園に10時到着。アマルガ湖で入園料を支払い、フェリーでキャンプ場「パイネグランデ」へ。
パイネグランデ」→「グレイ氷河」。トレッキング8時間。

2日目:キャンプ場「パイネグランデ」→「フランセス谷」→キャンプ場「フランセス」。トレッキング8時間。

3日目:キャンプ場「フランセス」→キャンプ場「ラス トーレス」。トレッキング7時間。

4日目:キャンプ場「ラス トーレス」→「トーレス デル パイネ」→キャンプ場「トーレス」。トレッキング5.5時間。

5日目:キャンプ場「トーレス」→キャンプ場「ラストーレス」。そしてここから園内シャトルバスに乗ってアマルガ湖へ。プエルト・ナタレス行きの大型バスに乗って夕方宿に戻る。トレッキング3.5時間。


準備その②
トーレス デル パイネ国立公園の地図手配
有料でも販売されていますが、プエルト・ナタレスのインフォメーションセンターや、パイネ国立公園で入園料を払う際、無料で貰えます。

↑プエルト・ナタレスのインフォメーションセンター

各ルートのトレッキング所要時間やキャンプ場など詳しく書かれているので、これで充分です。


準備その③
キャンプ場の予約
トーレス デル パイネ国立公園で宿泊するには、公園内にあるホテル泊か、テントに寝泊まりするキャンプの2種類があります。
公園内では数多くのホテルやキャンプ場があり、ここを運営しているのはFantastico sur社とVertice社の2社のみ。
更にキャンプ場は有料と無料があります。無料のキャンプサイトはシャワーがなかったり、お湯が出ないこともあったりするのだそう。

私たちはプエルト・ナタレスにある事務所で、有料キャンプ場である1日目のパイネグランデ、2日目のフランセス、4日目のラストーレスを事前にキャンプ場の予約をしました。3日目の無料キャンプ場「トーレス」は、パイネ国立公園内の施設で予約ができるそうです。


Fantastico sur社で、フランセスとラストーレスのキャンプ場を予約。1人7500チリペソ(約1.275円)。青い建物が目印です。

そしてVertice社でパイネグランデのキャンプ場を予約。1人5500チリペソ(約935円)。

有料キャンプ場は予約しなくても泊まれますが、キャンプサイトがいっぱいだと泊まれない可能性あり、とのことで私たちは予約をしていくことに。
(しかし、私たちが行った3月末は、シーズン終わり際だったので予約しなくても余裕で泊まれました。)


準備その④
5日間の食料準備
公園内では最低限の食料やお菓子、飲み物などが売店で売ってありますが、値段が通常の2〜5倍と激的に高いらしいので、プエルト・ナタレスのスーパーで買い込んで行くのが賢明です。

私たちが持って行く食料はこちら。
パスタ、お米、うまかっちゃん、カップヌードル、パン、ブロッコリー、ツナ缶、リンゴ、バナナ、スープの粉、海苔、チーズ、ハム、チョコレート、クッキー、ポテチ、飴、クルミ、ドライフルーツ。

スープの粉は、パスタソースとしても使えるので多めにあると便利!
日本人といったらお米ですが、白米を始め、カレーやパエリアなど味が付いているお米も手軽に食べれて美味しいです。エネルギーにもなりますしね。

ドライフルーツは、プエルトナタレスのスーパーや商店で量り売りをしています。
汁物系や飲み物系は、重たい液体は避け、お湯で溶かすだけのものを準備します。
水は公園内の湧き水や川の水が飲めるので、それを汲み取って飲んだり料理に使います。
それだけでもかなり有難い!水を全部持っていかなければならないとなると、大変な重量になりますもんね。



そして!!!


日持ちがするMitsuさん拘りのスペアリブを仕込んで持っていきます。


【作り方】
1.油を薄くひいたフライパンで、豚バラ肉400gの表面を焼きます。

2.醤油、赤ワイン、少量の生姜と一緒に煮込みます。生姜がポイント。この日たまたまオレンジジュースが少し残っていたので、少し入れました。全て目分量なので、お好みで調節して下さい。

3.ついでに、ゆで卵も一緒に煮込んで煮卵にします。
冷めたらジップロックに入れて出来上がり!


たんぱく質があまり摂取しづらい山の中では、重宝しそうです。日に日に味も染み込んでいくし楽しみだな。

しかし2人分5日間の食料、これで全部。足りるのかな…。
たくさん持って行けばそれだけ安心だけど、その分ずっと背負わなければならないし、重くなるしなぁ。



準備その⑤
トレッキング装備
ホテル泊であれば身軽で行けますが、キャンプをしながらのトレッキングであれば、テント、寝袋、マット、それに食事を作る為のガスバーナーは必須。
前回のブログでも書いた通り、これらのキャンプ道具は、プエルト・ナタレスの町に多くのレンタル屋さんがあるので、ここでで借りて行くのが一般的です。

私たちはというと、以前このブログの旅準備で少しだけご紹介していますが、mont-bellさんが私たちのスポンサーになっていただいており、数々のアウトドア用具を無償で提供していただいたのです!!


▼その時のブログはこちら
mont-bell製品の提供


私たちの相棒であるバックパックを始め、テントから寝袋、レイングッズ、洋服、下着まで、この旅に必要なあらゆる装備を!
2人用のテントも、こんなに小さくなるんです。
もちろん寝袋だって、ふかふかダウンで暖かく、驚くほど軽くて小さいんですから!

軽量化が進んでいるキャンプ道具。
こんなに小さくなれば、ザックの中に納まるし、世界中どこででも一緒に連れて行けます。

大自然のパタゴニアに入ってから、mont-bell製品の威力が発揮されています。

本当に本当に、ありがとうございます!!
実際に使った感想などは、また改めてで紹介していきますね。


このような感じで、明日からのトレッキングも準備も完了!


明日は5時半起きで、久々の早起きです。早く寝なきゃ。

と思っていると、なぜか眠れないものなんです。


この日、私は楽しみすぎて、たった1時間しか眠れなかったのであります…。
数時間後から早速8時間のトレッキング始まるのに〜!


Yoko.




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2016-03-28

パイネトレッキングをする人が集まる町、プエルト・ナタレスへ

結局3泊もしたインディペンデンシア。
居心地良かったなぁ。


宿の入り口に貼ってあるステッカーたち、いいね!
ステッカーの中には、札幌のアウトドアショップ「秀岳荘」のステッカーもありました。
こういうのを見ると、いろんな人が来てここに貼ったりしているんだと思うとわくわくします。


すっかり懐いてくれた宿の猫ちゃんともお別れです。
懐いてくれてありがとう。


プエルト・ナタレスまでは、これまで通り、ヒッチハイクでの移動で考えていましたが、バス代が思ったよりも安かったこともあり、今回は4時間のバスの旅を選んだ私たち。

同じパタゴニアでもバス代も宿代も、アルゼンチン側は高くて、チリ側はそれに比べると少し安くなるようです。


これからチリを駆け抜ける私たちにとっては、とても助かる~~!!


バス出発の時間まで少しあるので、最後にちょっとだけプンタ・アレーナスの町を観光をしてみることにしました。


ウシュアイアからやたら見かけるこのキャラクター。
プンタ・アレーナスのお土産さんでもよく見かけるので、何だろうと気になっていました。

実は、その昔このパタゴニアに住む「ヤマナ族」という実際にいた先住民族なんですって!


さて、衝撃の実際の写真はこちら!





じゃじゃんっ!
嘘でしょ…

これが実際にいたパタゴニアの先住民だなんて。
※参照「服を着たせいで滅んだ裸族!?ヤマナ族とは…


民族衣装が好きな私も、さすがにヤマナ族には驚きました!!


ウルトラマンに出てきそうなぐらい強烈な印象のヤマナ族。

もともと裸族の彼らは、動物の毛皮を身に纏って生活をしていたのだそう。

普段はペンギンやアザラシの脂と染料を用い、身体にペイントすることで防水や保温をしていたんですって。

強風のパタゴニアでは、衣服を身にまとうより、裸で火に当たっていた方が暖かいらしい。寒いから服を着るのではなく、寒いから服を脱ぐという発想。斬新だなぁ。

そして、この強烈なペイントは、ヤマナ族が成人になる際のおめでたい、歴とした正装ペイントなんですって!!
同じ人間とは思えないほど、こんな民族が実際にいたなんて、びっくりです。


19世紀に入りヨーロッパからの入植が本格的に進み、裸で過ごすヤマナ族を哀れに思ったヨーロッパ人たちは、衣服を着るという文化を教え、ヤマナ族たちは衣類を身に纏うようになったそうです。

しかし衣服を着る文化は教え込まれたものの、衣服を濡らしたり乾かしたり洗ったり…ということは教わらなかった彼ら。

次第に菌が繁殖し、衛生的にも悪化して病気になり、免疫力のないヤマナ族たちは絶滅していったのだそう…


わずか200年前まで存在していたとう、ヤマナ族。衣服を着たことで絶滅した民族という、なんとも悲しい結末です…


そんなヤマナ族、パタゴニア地方で、かなり引っ張りだこの様子。アルゼンチン側もチリ側も、パタゴニア中、ヤマナ族のお土産品が大量にあります。
↑パタゴニアの州旗や、プンタアレーナスで有名なペンギンのピンバッジの中に、ヤマナ族のピンバッジも紛れてる〜!
↑なんと、天然石ラピスラズリで作られたヤマナ族のピアスまで!

強烈な印象を与えてくれたヤマナ族。ここに来るまで、あなたたちの存在を知りませんでした。教えてくれてありがとう。

あっという間に観光も終わり、いざパイネ国立公園に向けて、拠点となる町「プエルト・ナタレス」へ出発です!


プエルトナタレス行きのバスは、調べてみると、どうやらここの町から出ているのは3社。バスターミナルがあるわけではなく、各バス会社のオフィスから出発するようです。

各オフィス見て回った結果、3社とも料金がまちまちでしたが、一番安いこちらのバスで移動することに。
BUSES PACHECO社
1人5000チリペソ(約850円)。

ちなみに、ここから徒歩5分ぐらいのところにあるBUS SUR社は便数は多いのですが、1000チリペソ高い、6000チリペソ(約1.020円)でした。


私たちが乗るバスはこちらの大型バス。
南米をこれまで回ってきた中でも、パタゴニアエリアのバスが一番クオリティが良い気がします。
4時間、動物たちがいる草原をひたすら一本道を走るバス。

そして、プエルト・ナタレスに到着~!

山と海に囲まれた自然あふれる町並み。
ビルなどの高層な建物は全くなく、町自体が小さな田舎町という感じ。
相変わらず強風の町で、びゅんびゅん風が吹き付けてくるので寒いです。

バスターミナルから1歩外に出ると、バックパックを背負っている人たちがたくさん歩いています。
さすがパイネ国立公園に行く人たちが集まる町!

私たちもその2人。チリ紙幣にも描かれているこのトーレス デル パイネに向かうため、この町に来ました。
(※アウトドアブランドPatagoniaのマークの山ではありません!)

宿情報の看板があるほど、安宿もたくさんあるようです。
私たちも、プンタ・アレーナスでお世話になったインディペンデンシアのおじさんから教えてもらった宿、「HOSTAL RIO TYNDAL」へ歩いて向かいます。
バスターミナルは丘の上にあるので見晴らしが良く、宿へ向かっている途中の景色がとっても綺麗!


重たい荷物も気にせず軽快に歩いていると、

でたぁー!ヤマナ族!
標識にヤマナ族がいるじゃありませんか。
実写版はちょっと恐ろしいけど、影だけだと何だか可愛く見えます。

今日からお世話になる宿「HOSTAL RIO TYNDAL」に到着です。
バスターミナルからも歩いて10分かからないし、町の中心部セントロまでも、歩いて10分ぐらいなので便利な場所!

しかも1人分の宿代が8000チリペソ(約1.360円)で安い上、インディペンデンシアと同じように、ドミトリーでも個室でも同じ料金という嬉しい設定です。

トイレ、シャワーも男女別だし、キッチンは自由に使えるので自炊も捗りそう!
ここも庭にテントが張れるスペースがあり、テント泊もできるようです。

私たちは、パイネトレッキングに向けてゆっくり準備をしたかったので、日当たり良好の2人用の個室で、ここ数日間お世話になることにしました。

そして、夕飯の買い出しをする為にちょっとだけ外を歩いてみることに。

キャンプ用品のレンタル屋さんがあっちにも、こっちにもあるー!

レンタル屋業だけのお店をはじめ、
レストランの中にキャンプ用品のレンタルが併設されていたり、
ホテルの中に併設されていたり、と別の商売をしながらレンタル業をしているところも多いようです。


この町に来れば、パイネトレッキングに必要なバックパック、テントや寝袋、マットやガスストーブなどの装備等、必要に応じてレンタルすることができるので、手ぶらで来ることができるのです。

私たちは全て日本から持ってきている装備で行きますが、殆どの人はここでレンタルをしていくので、シーズン中はレンタル品が不足していることが多々あるとのこと。

レンタル屋さんに隣接している公園では、テントの張り方の講習を行っていました。
それだけ、パイネ国立公園でトレッキングをしに行く人が多く集まる場所なんですね。


明日は、私たちにとってもトレッキング準備の日。


ルートやスケジュールを考えたり、5日間の食料を買い込んだり、キャンプサイトを予約したり、とパイネトレッキングに向けて準備を行います。


日本でチャレンジした富士登山でもとても苦しかったのに、5日間の食料を担いで、テントや寝袋も持って、トレッキング。

絶景が見れるという楽しみ半分、本当に大丈夫かな。
緊張してきました。


Yoko.




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