ボリビアの交通機関再開に合わせ、いよいよラパスへ向かうことにした私たち。ラパスは、ボリビアの首都でもあり、ウユニ塩湖がある町のひとつ手前のところにある都市です。楽しかったペルーをいよいよ出国し、バスでボリビアへ入国し国境越えします。
ラパスまでの移動は、長距離バス。
クスコのバスターミナルには、数多くのバス会社のカウンターがぎっしりと並んでいます。
クスコからラパスまでのバス移動には、いくつかルートがあって、これがまた油断できない国境越えになりそうなのです。
まず一つ目は、クスコから乗り換え無しでラパスへ向かうルート。所要時間約11時間の最短距離で着く直行便なので、一見ラクそうでこのルートを優先しがち。しかし国境越えするデサグアデーロという町で、国境警察による手荷物検査の貴重品抜き取りが多発しているという危険な国境越えなのです。特に大金を持っていると思われがちな、日本人や韓国人の被害が多発しているとのこと。どうなってるの、南米の警察さん。
二つ目は、クスコからコカパガーナ経由でラパスに向かうルート。途中、プーノとコカパガーナの2箇所でバス乗り換えをしなければなりません。時間は直行便よりも4時間も長く、約15時間もかかってしまうというやや面倒ルートですが、危険な国境越えのデサグアデーロを通らずに済む、比較的安全ルートと言われています。
私たちは迷わず二つ目の安全ルートで行くことに。
私たちが選んだのは、色々値段やバスの内容を聞いて回った中でも安かったtour PERUというバス会社にて行くことにしました。
セミ・カマ で1人80ソレス(約2800円)。カマに比べるとやや狭いようですが、それでもリクライニングシートの席で、シートを思いきり倒すと横になることができます。
出発の時間が22時発という夜行バスなので、それまで最後にクスコの町近郊を観光することにしました。
CRIST BRANCOと呼ばれるキリスト像がある展望台へ。クスコの中心街から急な階段を上って向かいます。
とってもハード!!ヘトヘトになりつつ、休憩しながらゆっくり上ります。
しかし行く途中に眺めるクスコの町は絶景!
階段が続きます。
1時間半階段を上り続け、展望台へ到着!
キリスト像は、ここからクスコの町を見守っているんですね!
クスコの眺めを楽しんだ私たちは、中心街まで再度階段でおり、今度は町の中を散策。
これから向かうラパスは、クスコよりも更に標高が高い3650mのところにあって、気温もグッと下がります。そしてこれから最南端アルゼンチンまで南下していくと、とっても寒くなるので防寒具を調達!
Mitsuさんは帽子と指ぬきの手袋を購入。2つで20ソレス(約700円)。
私も、指ぬきの手袋を購入!4ソレス(約140円)。地図見たり、iphon見たりするのに指ぬきの方が便利。
この手袋はカラーバリエーションがかなり多く、お土産用に大量生産されているものなので、至る所に安くあります。グローブも帽子も全部アルパカの毛を使ったもので暖かくてとても気持ちが良いです!
それからバスの中で食べる用に、メルカドにてバナナを調達!3ソレス(約105円)。
道沿いに見つけたパン屋さん。
そしてピスコ!
ペルー原産のブドウの果汁を蒸留酒にした物で、アルコール40%もあるピスコサワーの原液です。これをサワーやジンジャーエールと割るととても美味しいのです!!
日本のバーで頼むと1杯500円〜800円するピスコサワー。
Mitsuさんはペルーで安く買うことができる原液を探していたら、ありました!酒屋さんみたいなお店で、1ボトル5ソレス(約175円)。小さなサイズのものを購入。
1リットルのピスコを作るには、なんと7キロのブドウが必要なんだとか。
そのまんまではアルコール度数高すぎて飲めませんが、割って飲むとブドウの味が美味しくてジュースみたいに飲みやすいのです。
そんなペルーらしい品々を調達後、宿に預けていた荷物をピックアップし、クスコのバスターミナルにタクシー4ソレス(約130円)で向かいました。
バスターミナル到着し、バスターミナル使用料を1人1.5ソレス(約52円)を払います。
2階建てのtour PERUのバスに乗り込み、いざ出発!
ちょうど夜ということもあり、バスの揺れがちょうどゆりかごみたいになり、すぐ眠りにつくことができた私たち。
夜が明け、プーノのバスターミナルに到着。一度バスを乗り換えします。ここで1時間ぐらい待ちぼうけ。
クスコと同じく、プーノでもバスターミナル使用料1.5ソレス(約52円)を1人ずつ払います。
トイレ行くのにも0.5ソル(約17円)。
バスに乗るだけなのに、やたらちょこちょことお金がかかるかなぁ。 チケット代に含んでくれたら楽なのに…。
朝7時ごろ、乗り換えたバスはプーノから出発。ここでボリビア入国書類をもらってバスの中で記入。
2時間ぐらい経ったところでコカパガーナにて、再度バスを乗り換えします。
しばらくすると、ペルーとボリビアの国境越えの場所に到着しました!
一旦バスを降りて、まずはペルーの外貨ソレスから、ボリビアの外貨ボリビアーノへ両替です。この国境越えには両替所がたくさんあり、中でもペルー側の両替所の方がレートが良いそうなので、私たちも持っているソレスを全てボリビアーノに替えました。
ペルー側にはこんなモミュメントが!
それから国境越えをするための手続きを行います。
ペルー側の出国手続きを終えたら、その足で歩いてボリビア側へ向かいます。
ボリビア側での入国手続きを行います。ここではパスポートのコピーが必要です。
持ってない人は、イミグレの近くにある売店でコピーを取っていました。
私たちは持参していたパスポートのコピーを提出し、問題なくボリビアへ入国しました!
手荷物検査もないし、ゆるすぎるボリビア入国。
いつも飛行機でしか国境越えをしたことがなかった私は、初めて陸路での国境越えに驚きました。
何はともあれ、デサグアデーロでの国境越えのように貴重品抜き取りの被害に合わなかったので、よかった〜。
再度、一緒に国境越えしたバスに乗り込み、バスの中でボリビア入国税1人2ボリ(約70円)ずつを支払います。
しばらくすると、世界最高地にあるティティカカ湖の絶景が現れてきました!
この湖には、湖の上に浮島をつくって生活している先住民が住んでるのだとか。
今度はこのティティカカ湖をボートで渡ります。
島と島に橋がない為、向こう岸に渡るには人も乗り物も船で移動しないといけないのです。
私たちは小さなボートに乗って、
バスも丸ごとボートで移動!!
ここでボート代1人2ボリ(約70円)を払います。
バス丸ごとボート移動って斬新すぎる風景やなぁ。日本だとフェリーですもんね。
向こう岸に無事に渡ったら、またバスに乗り込み、最終目的地ラパスのバスターミナルまで一気に向かいます。
もうすぐラパスに到着するというところで、超渋滞‼︎
エルアルトという町を通ってきたのですが、今までの南米で見てきた町並みのなかでもまだまだ発展途上国といったデコボコの道に、クラクションを鳴らしっぱなしのバス渋滞。そして簡易的な家が並び、最貧国と言われているボリビアにいよいよ来てしまったという雰囲気を感じました。
渋滞を抜けてしばらくすると…
ボリビアで戦死したチェ・ゲバラのモミュメントが見えてきました。
そしていよいよ大きなすり鉢状になったラパスの町並みが見えてきました!
ゆるやかな斜面に、ぎっしりの密集した建物が、圧巻!!さっきまでのエルアルトの町並みとは異なり、綺麗に統一されたレンガの建物やコロニアルな教会が建ち並んでいます。
このすり鉢状の上に行けば行くほど貧困層で、底のほうは高層ビルが建ち並び、多くの人々で賑わっています。
ラパスに着いたのは、夕方18時ごろ。バスターミナルから徒歩10分ぐらいの所にあるBASH & CRASH HOTELをbooking.comにて予約していたので、向かいました。
シャワートイレ付きの個室1泊130ボリビアーノ(約一人1.105円)。
昨日のクスコ出発からバス移動の間、パンとバナナしか食べてなかった私たちは、とにかく空腹!荷物を置いてすぐに食事へ!
事前に調べていた、美味しいと有名な中華料理店ジャッキーチェーンへ向かいました。
お腹いっぱいになった後は、宿に戻りました。
さすがに乗り換えの移動が多くて疲れたなぁ。
ニセ警官やスリ、置き引きや、首絞め強盗が多いと言われているボリビア。私たちもこれまで以上に気を引き締めて行動しなければなりません。