私たちが降り立ったのは、キューバの首都ハバナにある空港。
到着間際、飛行機の中から見えたカリブ海が本当に綺麗でした。
青い海と青い空とヤシの木。
ここが、あのキューバか!とワクワクしながら出口に向かいました。
私たちは、これまで銀行などのATMでクレジットカードから現地通貨を引き出せる国際キャッシングで現地通貨を入手していたのですが、キューバは国際キャッシングができないとのこと。私たちはまずキューバ通貨を入手する為に、空港の外にある両替所へ向かいました。
キューバへの両替は、米ドル現金の両替だと手数料で10%取られるので、日本円やユーロ、カナダドルからの換金が良く、私たちは日本円から両替することに。
アメリカドルの両替は手数料とったり、アメリカからの直行便がほぼなかったりするあたりから、空港に到着してすぐにアメリカとの関係性があらわになっていました。
キューバの紙幣は、キューバ国民が使うCUP(ペソまたはモネダ)と外国人が使うCUC(クック)の2種類存在します。私たち旅行者もCUPを使うことができますが、CUPが使えるバスやレストランは地元の人向けで安いがクオリティはそれなりのもの。一方CUCで払えるバスやレストランはCUPと比較すると高いけどクオリティは良く、外国人用といった感じです。
CUC1=約125円(US$と同じなので、CUC1=US$1)
CUP1=約5円 (CUC1=CUP25)
私たちは、「CUC」「CUP」の2種類の外貨へ両替することにしました。
同じ「1」でもCUCとCUPで大きな差があるので、間違えると大変!混在しないように、私がCUC担当、MitsuさんがCUP担当でお財布を分けました。
空港からハバナ市街地まで、タクシーだとCUC25(約3,125円)ですが、私たちはCUP払いのローカルな路線バス(一人CUP0.4なので二人で5円!)で向かうことに。
空港からバス停まで30分ぐらい歩きました。
バスに40分ぐらい乗って、今晩の宿のあるハバナ市街地へ移動しました。
キューバの宿は、「カサパティクラル」と呼ばれるものと、いわゆる「ホテル」の2種類。「CASA(カサ)」はスペイン語で「家」という意味。その名の通り、キューバ人の一般家庭の1室をゲストルームとして貸し出している、いわゆるホームステイのような宿です。
家の入り口にある青い碇マークが、国が公認としているカサパティクラル(通称CASA)の目印となります。
私たちは、キューバで過ごすほとんどの日々を「CASA」に宿泊することにしました。
バスから降りて、事前に予約していたキューバで唯一の日本人専用CASA「アニータの家」に行きました。日本人専用と言っても、アニータと旦那さんのホルヘは日本語が喋れないのでスペイン語での会話です。
やっとアニータの家に着いたー!と思ったら
「今日は予約がいっぱいだから、友達のカーリーの家を紹介するわ!明日また来て!」とのこと。
せっかく予約してたのに、泊まれないなんて…とブツブツ言いながら、紹介してくれたカーリーの家へ急遽移動。
アニータの家から3分ぐらいのところでした。
カーリーの家は、副業でCASAを始めたばかりでとっても綺麗なお宅でした。
CASAでは、朝食や夕食も料金を払えば用意してくれます。私たちは朝食のみお願いしていたので、荷物を整理してすぐハバナの街へ夕食探しに行きました。
カーリーの家を出て思ったこと。
社会主義国のキューバでは、月給が約CUP400(約2000円)、公務員でも約CUP600(約3000円)が平均。キューバに来て、社会主義国なのに何でこんなに貧富の差があるんだろうかと疑問に思いました。だってカーリーの家やアニータの家は何不自由なく宿泊できるのに、一歩奥の通りに入ると、そこはよく言えば古い街並み、悪く言えば崩れそうな建物の中で生活をしている人も多く、路上生活者も見かけました。
政府が人々の仕事や家の分配などを管理し、最低限の食料や日用品の配給も行われ、教育費や医療費は無料。住宅や車も売買禁止で、何もかもが国によって管理されています。
国民平等なはずの社会主義ですが、外国で暮らす家族からの仕送りだったり、国から認められた自営業者がプラスαの収入を得ているのだそう。またプロ野球選手のような職業別に階級があり、特別枠として高収入の人もいる。こうして社会主義国家でも格差が生じてきているのです。
なので観光客向けのCASA経営は、外国人が多くのお金を支払ってくれるとても大きな収入源。キューバでは、多くのCASAマークを見かけました。
それでも平均して物価が他国と比べるとものすごい差があるキューバ。
その為、私たちのような外国人専用のCUCが存在し、観光業で収益を得られるようCUC支払いのホテルやレストラン、長距離バスなどの移動が設けられているのです。なのでCUCは日本の物価と変わらないか、もしくは少し高い値段設定。
キューバ国民からすると、CUCで払わなければならないものは、とっても高級で手が届かないものでもあります。
私たちは、オビスポ通りにあるキューバ国民が使うCUP支払い専用のレストランを見つけたので入ってみました。
外に面しているカウンターは、多くの人がコーヒーを頼んで賑わっていました。
私たちはお店の中に入り、チキンのソテー焼きのプレートを頼みました。
これでCUP25(約125円)。赤飯みたいな黒豆入りご飯は、『コングリ』と呼ばれるキューバの伝統的な食事でとても美味しかったです。
食事を済ませてカーリーの家に帰宅。
こちらのお宅は、カーリーと旦那さん、そしてわんちゃん暮らしでした。
日本人のお客さんは2組目だとか。
日本人のお客さんは2組目だとか。
水を買い忘れていたのですが、カーリーに伝えてみると冷蔵庫から冷たい水をタンブラーいっぱいにくれました。しかも『お茶でもどう?』と言ってくれたので有難く頂く事に。すると夕食も頼んでいないのに、夜にパンや紅茶まで出してくれ、私たちのつたないスペイン語でしばらくお話をしました。
カーリーと旦那さんは、私たちにとても親切に接してくれ、地球儀を持ってきて、キューバと日本は遠いね~という話から、キューバとアメリカはこんなに近いのに60年間も国交がなかった。国交が始まっても新しく変わるには時間がかかるだろう、と話しをしてくれました。
キューバ人は、社会主義国のことをどう思っているのだろうか。そしてアメリカ国交が開かれることによって変わろうとしているキューバについて、スペイン語で不自由なく会話ができたらどんなに良かったことか…色々私たちに話しをしてくれている2人を目の前に、歯痒い気持ちになりました。
最後に私たちの名刺をプレゼントしたら、早速お部屋に飾ってくれたカーリー!
カーリー、本当にありがとう。嬉しいな。
部屋の中にシャワー+トイレ付きのダブルベット。
朝食付きで一人CUC15(1.875円)。
1泊のみでしたが、連泊したかったぐらい居心地の良いお宅でした。
Cary's Room
Estrella No.15 apt.21 amistad y aguila Centro Habana
Yoko.
Cary's Room
Estrella No.15 apt.21 amistad y aguila Centro Habana
Yoko.
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3 件のコメント :
情報ありがとうございました。参考にさせて頂き、GWカーリーの家に泊まりました。
お体に気を付け旅行を続けて下さいね。更なる情報楽しみにしています。
コメントありがとうございます!そしてこのブログを参考にしていただいてカーリーの家に泊まられたなんて、とても感激です。また何かの参考になれば幸いです!
大変ご無沙汰しております。3年ぶりにハバナに行って今朝帰ってきました。
3年の間になじみのお店は大分無くなり国営マーケットやデパートも、のきなみ閉鎖。街はあちこち工事中だらけ。
物価も高くなりました。3CUPで飲めたスムージも5-10、30だったポークの定食もお店によって40-50になっていました。時代の流れですね。
そして、訃報ですが、カーリーのご主人がお亡くなりになっていました。昨年の2月だそうです。私はスペイン語が全く分からずまだ寝ているのかと思ったら息子のエンリケが説明してくれました。カーリーとは18才年上だとは言っていましたが残念です。犬のリキは元気でした。取り急ぎお知らせします。
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