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2016•1•13出発 〜 2017•4•13帰国 《37カ国》  旅のルート

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2016-03-10

ボリビアの歴史を物語る「列車の墓場」

今晩、アルゼンチンへ向けてウユニの町を出る私たち。これから南米最南端にある山、パタゴニア地方を目指し、どんどん南下していきます。

町のど真ん中にある、ウユニ駅。

週に4回、しかも夜しか列車は通らないので、昼間の駅は閑散としています。

しかも途中まで、チュンちゃんとあゆかさんとルートが同じ。アルゼンチンにあるサルタと言う町まで、一緒に移動していくことに!

出発日チケットを予約する為に、駅の窓口へ予約しに行きました。

今度の移動は列車の旅です!この旅初めての列車にワクワク。

21時40分発ウユニ駅の列車に乗り、約10時間かけて、アルゼンチンとの国境の町ビリャソン駅を目指します。

今日は列車の夜出発まで時間がたっぷりあるので、Mitsuさんと私は、ウユニの町を観光することにしました。

ウユニの観光といっても、メインはやはりウユニ塩湖。ウユニ塩湖はもう満喫したし、その他に何かないかな…と探していたら、ありました!

「列車の墓場」です。


宿からも歩いて行ける距離とのことだったので、歩いて向かうことに。
ポトシ方面に向かって、ひたすら線路沿いを歩いていきます。
30〜40分ぐらい歩いた頃だったでしょうか。
その名の通り現役を引退した蒸気機関車や貨車たちが現れてきました。
数十車両にもわたる、大量の廃棄された列車たち。
その姿はまさに列車の墓場でした。 


車体には1938年のものと思われるものも。
およそ80年も昔のものが、何故ここにあるのでしょうか。

遥か昔、ウユニは塩の他に鉱山などの資源が搾取され、とても栄えていました。 

ボリビアはチリに戦争で負ける前、海に面した領土があり、それらの資源を太平洋側の港まで運ぶ為に、多くの列車が活躍していました。

しかし太平洋岸の領土を失ったボリビアは、資源を運ぶ事ができなくなり、次第に当時活躍していた列車たちも場を失うことになります。

そして1940年頃になると、資源さえも枯渇し、ついには列車自体が放棄されてしまうようになったそうです。
青々とした空、そして何にもない広大な荒野に錆びた車体。
半世紀たった今でも、ずっと同じ場所に放棄されています。


落書きには「2016」と書いてあるものが多いのに驚きました。
まだ2016年になって、わずか3ヶ月なのに。

ここを訪れた人たちは、ウユニに来た証として落書きを残していってるのでしょうか。
おそらく誰からも管理されてないであろう、手付かずの空間。
哀愁漂います。


そこは看板すらありませんが、ボリビアの歴史を物語る場所。

圧巻でした。



Yoko.



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