まだ真っ暗な朝5:00頃、キャンプ場ポインセノットからフィッツ・ロイの直下にあるロス トレス湖へ向けて出発です!
日の出時間は、今の季節だと8:00ぐらい。
ここのルートは、急な登りが続く岩場で、昼間のトレッキングで1時間で行けるらしいのですが、ヘッドライトを装着してからの暗闇トレッキングなので、私たちは多めに見て、ゆっくり2時間ぐらいかけて朝7:00までに到着できるようにスタートです。
あたり一面真っ暗すぎて、何も見えません。
見えるのは、ヘッドライトの灯りに映る足元の光のみ。
周りが見えないので、この先どんなルートを辿っていくのかも未知。
激しくなる岩場に道という道はなくなり方向感覚を失うものの、黄色い目印の付いた棒を頼りに登っていきます。
※真っ暗すぎて、写真がありません。
そして、1時間半ぐらいでようやくロス トレス湖に到着!!!
看板など特にないので、ここで大丈夫なのかな…と不安になるものの、徐々に登山者が現れてきました。
日が出ていないため、とにかく極寒!!!
ウールのロングスリーブTシャツに、フリースジャケットに、ダウンジャケット、その上にゴアテックスのブルゾンを重ね着して着込みまくっていても寒い!
手足はかじかみ、靴下、2枚重ねしてくるべきだったと後悔しました。
朝陽が昇るまでの待機時間、私たちは持ってきていた寝袋に包まって暖をとっていました。
この旅、一番の極寒でした。
7:30すぎた頃、次第に空が朝陽のグラデーションに染まり始めました。
そして、巨大なフィッツ・ロイがうっすらと見えてきました!
ここから、時系列で写真を載せたいと思います。
次第に明るく染まっていく「燃えるフィッツ・ロイ」が出現!
太陽が昇る前の朝陽のグラデーションで、赤く染まっていきます。
鋭い岩峰が険しくも、美しく色鮮やかに染まる姿は、他の何ものにも変えがたい素晴らしい眺めです。
先端が赤く染まり始めてから、ここまで1分ちょっと。一瞬のできごとなのです。
あれっ!?赤いのが薄くなって、今度は白っぽくなっちゃった。
一瞬にして、フィッツ・ロイの見せる表情が変化し、まるで山自身が色を変化させている生き物のように見えました。
なんと言葉にしていいか分からないぐらいの予想以上の絶景。
この場所に到着してから2時間ぐらいいたかな。
こんな美しい自然の世界があったなんて。
凄い…
凄すぎる…
何時間でも眺めることができる絶景に、今自分たちが憧れのパタゴニアの地に立っているんだと思うと、自然と涙が出てきました…。
行く時は、無我夢中に足元の灯りを頼りに登ってきましたが、同じルートを下る帰りは、絶景の眺め。
上の方に行くにつれ赤く紅葉していて、紅葉のグラデーションもとっても綺麗です。
「結構登ってきてたんだね〜!」
下山途中、小腹が空いたのでちょっと休憩!
そして朝ご飯に使う、川の水を汲んで持って帰ります。
歩き始めると、寒かった身体も温まり、1時間でキャンプ場へ戻ってこれました。
熱々のコーヒーが美味しいな~。
温かいものが食べたくて、Mitsuさんが「なんちゃってうどん」を作ってくれました。
ダシと醤油でスープを作り、うどんの代わりに少し長めに茹でたもちッとしたパスタを入れて、仕上げは浅草の老舗七味唐辛子やさん「やげん堀」でオーダーメイドで調合して作ってもらったオリジナルの七味唐辛子をトッピング!
あったかいし、美味しすぎる~~~~~。
朝食を食べて身体も温まったら、テントを片付けて、今晩のキャンプ場デ アゴストニに向けて出発です。
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