ページ

2016-04-21

フィッツ・ロイ トレッキング2日目(前編): 燃えるフィッツ・ロイ

まだ真っ暗な朝5:00頃、キャンプ場ポインセノットからフィッツ・ロイの直下にあるロス トレス湖へ向けて出発です!


日の出時間は、今の季節だと8:00ぐらい。

ここのルートは、急な登りが続く岩場で、昼間のトレッキングで1時間で行けるらしいのですが、ヘッドライトを装着してからの暗闇トレッキングなので、私たちは多めに見て、ゆっくり2時間ぐらいかけて朝7:00までに到着できるようにスタートです。


あたり一面真っ暗すぎて、何も見えません。
見えるのは、ヘッドライトの灯りに映る足元の光のみ。


周りが見えないので、この先どんなルートを辿っていくのかも未知。


激しくなる岩場に道という道はなくなり方向感覚を失うものの、黄色い目印の付いた棒を頼りに登っていきます。


※真っ暗すぎて、写真がありません。



そして、1時間半ぐらいでようやくロス トレス湖に到着!!!


看板など特にないので、ここで大丈夫なのかな…と不安になるものの、徐々に登山者が現れてきました。


日が出ていないため、とにかく極寒!!!
ウールのロングスリーブTシャツに、フリースジャケットに、ダウンジャケット、その上にゴアテックスのブルゾンを重ね着して着込みまくっていても寒い!

手足はかじかみ、靴下、2枚重ねしてくるべきだったと後悔しました。


朝陽が昇るまでの待機時間、私たちは持ってきていた寝袋に包まって暖をとっていました。

↑寝袋に包まってる私をMitsuさんが上から撮った図。

この旅、一番の極寒でした。



7:30すぎた頃、次第に空が朝陽のグラデーションに染まり始めました。

月と朝陽のグラデーションが綺麗!
次第に明るくなっていき、

そして、巨大なフィッツ・ロイがうっすらと見えてきました!
目の前に迫り来る、切り立った鋭い岩峰がものすごい迫力。

ここから、時系列で写真を載せたいと思います。


次第に明るく染まっていく「燃えるフィッツ・ロイ」が出現!
太陽が昇る前の朝陽のグラデーションで、赤く染まっていきます。
鋭い岩峰が険しくも、美しく色鮮やかに染まる姿は、他の何ものにも変えがたい素晴らしい眺めです。

先端が赤く染まり始めてから、ここまで1分ちょっと。一瞬のできごとなのです。
あれっ!?赤いのが薄くなって、今度は白っぽくなっちゃった。
そして、ここから日が昇っていき、今度は黄金色のフィッツ・ロイが出現!!
一瞬にして、フィッツ・ロイの見せる表情が変化し、まるで山自身が色を変化させている生き物のように見えました。


なんと言葉にしていいか分からないぐらいの予想以上の絶景。


この場所に到着してから2時間ぐらいいたかな。

こんな美しい自然の世界があったなんて。


凄い…

凄すぎる…


何時間でも眺めることができる絶景に、今自分たちが憧れのパタゴニアの地に立っているんだと思うと、自然と涙が出てきました…。

i phoneのパノラマで撮影したフィッツ・ロイとその周辺です。


日もすっかり昇り、明るくなって辺り一面の景色が見渡せるようになりました。

私たちは昨夜泊まったキャンプ場ポインセノットまで下山することに。
ロス トレス湖周辺にあった水たまりが凍ってる!
ということは、ここ氷点下の世界だったのです。寒いはずだ。

行く時は、無我夢中に足元の灯りを頼りに登ってきましたが、同じルートを下る帰りは、絶景の眺め。
上の方に行くにつれ赤く紅葉していて、紅葉のグラデーションもとっても綺麗です。

「結構登ってきてたんだね〜!」

下山途中、小腹が空いたのでちょっと休憩!

そして朝ご飯に使う、川の水を汲んで持って帰ります。


歩き始めると、寒かった身体も温まり、1時間でキャンプ場へ戻ってこれました。


熱々のコーヒーが美味しいな~。


温かいものが食べたくて、Mitsuさんが「なんちゃってうどん」を作ってくれました。

ダシと醤油でスープを作り、うどんの代わりに少し長めに茹でたもちッとしたパスタを入れて、仕上げは浅草の老舗七味唐辛子やさん「やげん堀」でオーダーメイドで調合して作ってもらったオリジナルの七味唐辛子をトッピング!


あったかいし、美味しすぎる~~~~~。


朝食を食べて身体も温まったら、テントを片付けて、今晩のキャンプ場デ アゴストニに向けて出発です。




Yoko.





〜ブログランキングに参加しています〜
1日1回のクリックでランキングに反映されます。
▼今日も読んだよ!の応援よろしくお願いします!




【mont-bell アウトドア義援隊ご協力のお願い】
今回起きた熊本地震の発生に伴い、私たちの旅のスポンサーであるmont-bellでは義援金を受付中です。皆様のご協力よろしくお願い致します。

東日本大震災の時に集まった援助金は、一人10.000円を被災地で暮らす830名の方へお見舞い金として援助された他、緊急に必要とされた物資や、燃料を購入し配布されました。
詳細はこちら


0 件のコメント :

コメントを投稿