ダルエスサラームに戻ってきた私たちは、次の町へ行く前にどうしても行きたい所がありました。それはダルエスサラームの郊外にある、ティンガティンガ村と呼ばれる場所。
私たちは、POSTAのダラダラ乗り場からMASAKI行きに乗って、一人片道400タンザニアシリング(約20円)で向かいました。ダラダラに乗っている時間は20分ぐらいだったかな。
私たちは、POSTAのダラダラ乗り場からMASAKI行きに乗って、一人片道400タンザニアシリング(約20円)で向かいました。ダラダラに乗っている時間は20分ぐらいだったかな。
ティンガティンガとは、ここタンザニアの地で今は亡きエドアルド・サイディ・ティンガティンガさんという方が描き始めたアフリカ絵画のこと。一度見ると忘れられない色使いや、ポップな動植物たちが印象的です。
そのティンガティンガさんが生み出したポップアートの手法を、お弟子さんたちが受け継いで作られたその工房こそが《ティンガティンガ村》なのです。
あのジミー大西さんも憧れのポップアートとして、ここタンザニアのティンガティンガ村で絵描き修行をされたことも!
2009年10月~12月、テレビ番組『夢の聖地アフリカへ ジミー大西・絵描き修業の旅』(NHK BSハイビジョン/NHK総合)にて参考画像 |
2009年10月~12月、テレビ番組『夢の聖地アフリカへ ジミー大西・絵描き修業の旅』(NHK BSハイビジョン/NHK総合)にて参考画像 |
ここでは100名ほどのお弟子さんたちがティンガティンガの手法を学び、主に動物や植物、自然などがエナメルペンキで描かれています。ペンキなので、べたっとしたタッチがこれまた独特の雰囲気を醸し出していて可愛い!
工房の中へ入ると、
ずらーっと作品が展示されています。
絵画の他に、鉛筆にペイントしたり
ガラスのボトルにペイントしたりと、様々な物に絵付けしている作業を見学することができて、見ているだけで楽しい〜!!
工房内で描いている作家さんはたくさんいて、描かれているティンガティンガの作風はどれも統一されていますが、同じ作品でも作家さんによって微妙に雰囲気が異なることが分かりました。
例えば、ティンガティンガの代表作でもある夕陽と動物の風景。
この方は動物の目の周りが赤く縁取られ、キリッとした印象。
それに対して、こちらの夕陽と動物の風景は、可愛らしい印象に。
描かれている動物も微妙に異なったりするんです。
そんな中、他の作家さんとは明らかに異なる特徴的な作風のおじさんがいらっしゃいました。
この作家さんは曲線で描く動物が特徴的で、他のティンガティンガの作風とは異なる雰囲気でした。この方はタンザニア代表のアーティストとして、海外で行われる展示会にも出店されたことがあるそうで、その時の資料を見せてくれましたよ。
ちなみに絵画は、大小問わず長方形や正方形のキャンバスで描かれています。
裏側はこんな感じ。
キャンバスに描かれた絵は、木枠から外されてこのような感じで販売されているので、旅行者にとっては持ち運びもできて嬉しいですね。
私たちも記念にと、たーっくさんある中から選んだのは、こちらのティンガティンガの絵。A4サイズぐらいの大きさです。
孔雀のようなカラフルな羽を持つ鳥や、フクロウのような真ん丸い顔をした鳥、ピンクのトサカの鳥など、可愛らしい鳥が集まった絵を選びました!お部屋に飾ろうっと。
ティンガティンガ村から一歩外に出ると、至る所でティンガティンガ風の絵が描かれたものが販売されていますが、これらはティンガティンガ非公認の作品。実はお土産やさんで販売されているもののほとんどが、これにあたるんです・・・。
路上やお土産やさんで販売されているティンガティンガ風の絵も確かに素晴らしい作品なのですが、本物のティンガティンガの絵が欲しい方は、ティンガティンガ村で購入されてくださいね!