見た目が恐ろしいスカルマークのゲート。
前日のうちにこの先へ進みたかったのに、到着した時は、既にゲートがクローズ。
このゲート隣に住んでいる住民の方に許可をいただいてテントを張らせてもらい、一晩を過ごしました。食材買うところもなかったので、多めに買い込んでてよかったー!
朝7:00頃、スケルトン コースト パークのゲートオープン。500km先にあるオプウォ村に向けて出発です!
このゲート隣に住んでいる住民の方に許可をいただいてテントを張らせてもらい、一晩を過ごしました。食材買うところもなかったので、多めに買い込んでてよかったー!
朝7:00頃、スケルトン コースト パークのゲートオープン。500km先にあるオプウォ村に向けて出発です!
このあたりは家畜を放牧しながら生活している人が多く、このようにヤギも放し飼い。昼間、とても暑いナミビアでは、沢山のヤギが木陰で休憩している姿も目にします。
お腹を満たし、再出発。
ようやくオプウォ村の看板が出てきましたよー!
しばらくすると車のスピードがなかなか出なくなり、車を停めてボンネットを開けてみると、なんとオーバーヒート!長時間オフロードを走っていたので、車に負担がかかってしまったんです。熱々になったエンジンをしばらく休ませ、私たちもしばし休憩。このあたりはほとんど対向車も通りませんが、たまに対向車が来ると、心配して「大丈夫か?」と気にかけてくれるほど、地元の人も親切です。
象がいないか車窓を眺めていると、そこには象ではなく野生のキリンの姿が!!!!動物園でしか見たことのないキリンが、こんなに壮大な大自然の中暮らしている姿なんて初めて見ましたよ。この時、初めて望遠レンズが欲しいと思った瞬間でもありました。
キリンは悲しいことに、ここ30年間で4割も減少していて、ついに絶滅危惧種のリストに載ったんだそうです。その理由は、狩りやダム建設、農地拡大など、、、人間の手によって、キリンの命や生息地を奪ってしまっているゆえに絶滅危惧種となったなんて、あまりにも残念すぎます。現在これ以上減少させない為にも、保護の強化が求められているんだそうです。
野生の動物を見ながら色んなことを考えているうちに、オプウォ村に到着。
今日はこちらの「Oreness Rest Camp(別名:AAMENY REST CAMP)」というキャンプ場に泊まります。
野生の動物を見ながら色んなことを考えているうちに、オプウォ村に到着。
今日はこちらの「Oreness Rest Camp(別名:AAMENY REST CAMP)」というキャンプ場に泊まります。
キャンプ場だと車の側で寝れるので、車にイタズラされる心配もないので安心ですね。
地元の人々で賑わう市場のような場所を通ると、ぶら下がった牛の生肉が。これがアフリカのお肉屋さんです。こんな気温が高い野外で、生肉がこのような形で販売されていることにも驚きましたが、もっと気になったのがその隙間から私たちを隠し撮りする少年。
そしてついに、この光景を目の当たりに!!
【【ヒンバ族】】
は、は、はだか!!?
そう、ここオプウォ村には、アフリカでも最も伝統的な暮らしをしている「ヒンバ族」と呼ばれる裸族の少数民族が暮らしているのです。ナミビア北部に住むヒンバ族は、約2万〜5万人と言われています。彼女たちはオカと呼ばれる赤土と牛のバターを混ぜたものを全身に塗っているので、頭から足のつま先まで赤茶色。
一生シャワーを浴びないというヒンバ族は、このオカを体中に塗って日焼けや虫除け、乾燥や寒さから肌を守り、清潔さを保っているんだそうです。(気になる体臭は全くしませんでした。)ヒンバ族の言語はヘレロ語なのですが、実際にヒンバ族の女性に話しかけてみると英語を話せる方もいて、自分が身につけている衣装のことなどを説明してくれましたよ!こちらのお二人は、お顔立ちが似ているなぁと思ったら、姉妹。お子さんを連れていらっしゃる方がお姉さんで、現在赤ちゃんを妊娠中。大きくなったお腹を触らせてくれました!
ヒンバ族は、牛やヤギなどの家畜を育てながら生活をしており、一夫多妻制。牛をたくさん持っている財力のある男性には数人の奥さんがいるそうです。ちなみに男性は普通に洋服着ていて、このように裸で暮らしているのは女性と子どものみ。
家は牛の糞を壁に使った家に住み、電気やガスがない生活をしていますが、最近はこのようにトタン外壁を使った新しいお家も続々できているようでした。
子どものお世話や家事が女性たちの仕事、男性たちは家畜の放牧が主な仕事です。そんな女性たちが集まっているところへお邪魔しました。
その正体は、ヒンバ族の女性が足にぐるぐると巻いている装飾でした。この女性、左足の装飾がスカーフに変わっていたので、新しい装飾を探していたようです。こんな重たいものを皆さん両足にグルグル巻いているなんて凄い!!
【【ヘレロ族】】
そして、このオプウォ村には、ヒンバ族の他に異なる少数民族が暮らしています。そのうちの1つが、こちらのヘレロ族の皆さん。なんともド派手なドレスに、バッファローの角のような横に伸びた帽子が特徴の衣装がインパクト大。
こちらの女性はオプウォ村を歩いている時に声をかけて、快く一緒に写真撮影をさせていただきました。(たいてい、写真を撮らせて欲しいとお願いするとチップを要求されることが多いのですが、この方は何も要求してきませんでした。お礼にアメちゃん渡しました。)
ヘレロ族の人口は約24万人、ヒンバ族と比較すると多いですね。ナミビアを中心に隣国のボツワナやアンゴラでも暮らしていらっしゃるそうです。確かに、この後訪れたボツワナでもヘレロさん見かけたもんなぁ。こんなロバに乗っているヘレロさんとか!
【【デンバ族】】
そして最後にご紹介するのが、カラフルなビーズの装飾がとっても素敵なデンバ族の皆さんです。ヒンバ族と同じように上半身裸の方が多かったデンバ族は、赤土とバターではなく黒土を塗り込んでいるんだそう。確かに肌が黒光りしている!!
黒い髪や肌に、カラフルなビーズが栄えるなぁ。
クルクルと大きな瞳が可愛い赤ちゃんも、幼い頃からビーズを身につけていて可愛い!!
後ろから見ても、抜かりなし。これだけ凝った髪型をされていると、寝る時に髪型が崩れないように気をつけていらっしゃるとは思いますが、どんな体勢で寝ているのか気になります。
以上、オプウォ村で出会った、「ヒンバ族」「ヘレロ族」「デンバ族」でした。こんなにも原始的な生活をしながら、華やかに身を飾った少数民族の方々が今でも暮らしている姿は、一生忘れることのない光景です。皆さん、本当に美しかった。
ここアフリカでも少しずつ近代化が進んでいき、彼らのような少数民族は減少傾向にあり、数十年後にはいなくなってしまうのではないか、とも言われています。最近はヒンバ族で生まれても、ヒンバ族の習慣を捨てて首都のウィントフックなどに出稼ぎに行く人も少なくないのだそう。実際に携帯電話でお喋りされているヒンバ族の方も見かましたし、近代化していき便利になっていくことは仕方のないことかもしれません。かねてよりアフリカで一番行きたかったオプウォ村へ訪問して思ったのは、自分勝手な意見かもしれませんが、いつまでもこのように美しい民族の方々の文化や暮らしが継承され続けて欲しいな、と。少しだけ複雑な心境になりました。
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