ここは1825年創立と、南アフリカの博物館として最も歴史が古く、規模も大きいんだそうです。
中へ入ると、南アフリカに住む様々な先住民の民族たちが紹介されていました。
なかでも南アフリカ最古の民族と言われているコイ サン族は、狩をしながら生活をしており、現在も南アフリカのカラハリ砂漠付近や、ナマクアランドという地域に現存しているんだそうです。
言うなれば、今でも原始的な生活を送っている民族がいるということに驚きました。
彼らは、国内全土にて多くの壁画を残しているそうで、博物館内には、なんと2万年前に描かれた壁画も飾られていました。
ここ南アフリカには多くの民族が住んでおり、公用語は実に11種類もあるんだそうです。
主要都市の公用語は英語なので、ケープタウンでは地元の人同士も英語で会話しているのが殆ど。
先住民の衣類や生活用品などの展示物は、とても興味深いものがありました。
白人入植以降、先住民たちはどんどん激減しているそうで、民族の血が絶えるのもそう遠くないのでは、とも言われています。
アフリカ民族は、おしゃれが大好き。
古くから女性たちは、植物の実や、動物の骨、卵の殻などを用いてアクセサリーや装飾品を作っていたんだそうです。
次第にヨーロッパ人がビーズを持ち込み、カラフルなビーズワークが盛んになっていったんだとか。
美しい模様や、綺麗な色使い、そして細かい技術に惚れ惚れ。
動物の皮や布を衣類とし、それらに素敵なビーズも施されていました。
ビーズの模様や色には、それぞれ意味が込められているんだそうです。
例えば、ビーズの白色は《愛》、赤色は《情熱》など。また、そのその人の出身地や年齢や地位なども表現されているんだそう!
などで、個人的に好きな色が柄があるからと言って、それらを製作して勝手に身に付けることは許されないんです。
アフリカにも厳しい「しきたり」があることを知りました。奥が深いなぁ。
少数民族となった彼らの生活を生で見てみたい…
もちろん、こんな大都会のケープタウンから気軽に行けるような場所に彼らは住んでいない為、観光客が触れ合うことはなかなか難しそう…
博物館で見て、お勉強です。
こんな展示物もありました。
パネルに写っているこの方は、今は亡きOuta Lappiesさん。
遊牧民の家系に生まれた彼は、「何もないものを作る」という思想から、こ壊れたものや使われなくなったものを拾って、衣類や装飾品を作ってきたんだそうです。
この博物館を訪問して知った彼のこと。
気になってググって見たら、とても素敵な物作りを沢山されてきた方のようです。
何だか惹かれるなぁ。
博物館には、彼の作品もいくつか展示されています。
遊牧民として生まれた環境から、刺繍にも動物や馬車が施されていたり、彼が訴えたいメッセージも刺繍に込められていました。
その素敵な作品は、現代のファッションにも通じるものがあるんじゃないかと思いました。
アフリカ人の色彩感覚に、ワクワクします。
民族の展示物の他にも、南アフリカ生息動物の剥製や化石がズラリ!
非常に多種の剥製が展示されていることに、驚きました。
こちらは全長20mにもわたるクジラの骨格!
迫力満点です。
他にもダイヤモンドの原石や、その他の輝かしい宝石となる原石が採れる南アフリカ。なんと石油以外の殆どの鉱物資源が採掘されるんですって!
これらは、南アフリカの経済を支えている大切な産業なんですね。
この博物館に来て、様々な南アフリカや、その周辺のアフリカのことに触れることができ、とても勉強になりました。
これからのアフリカ旅が更に楽しみです。
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