こんにちは。日本に帰国して4日目を迎えました。
現在、mitsuさんのご実家のある福島に帰ってきています。福島は桜がまさに満開。
さて、旅ブログは4ヶ月分滞っております。(現在2017年1月頭のブログ記事を更新中)
この旅をするにあたって、自分たちの備忘の記録を兼ねた旅ブログ。成田空港へゴールした最後までブログは続けたいと思いますので、もう暫くお付き合いのほど宜しくお願いいたします♪
マダガスカルの続きですね。
前回のお話はこちらから。
マダガスカル最大のバオバブ「ツタカクイケ」を見に、首都タナからトゥリアーラまで24時間かけてやってきました。
今日はトゥリアーラから、「ツタカクイケ」がある最寄りの割と大きな村【モロンベ】まで更に向かいますよー。
トゥリアーラからモロンベまでは、約270kmの距離。整備されている道路なら270kmならだいたい3時間もあれば到着しそうな感じですが、ここはマダガスカル。タクシーブルースで12時間かかるんだそうです。距離に対する乗車時間から、どんな道だかだいたい想像付いてきました。はい、気合い入魂です。
初めて乗るバスタイプのタクシーブルースに、なんだかワクワクさえしてきましたよ。こちらも座席指定できたのですが、どこがベストポジションなのか分からなかった為、とりあえず一番後ろの席を2席確保。(まぁ、この座席選択が最悪の結末だったのですが・・・)
迎えた出発当日。
集合時間は朝6時と言われ、またどうせ遅れて9時ぐらいに出発するんでしょと思いながら一応ちゃんと言われた通り朝5時半頃宿をチェックアウトして、6時頃に乗り場へ到着した私たち。
前夜の大雨で、トゥリアーラの町は大洪水状態。マダガスカルは10月〜3月にかけて雨季で、1日中雨が降り続くことはないものの、夜土砂降りの雨が続きます。なので場所によってはこんな光景になってしまうのです。
私たちは、タクシーブルース乗り場へは歩いて向かったのですが、乗り場へ到着した時は、すっかりサンダルはビッショリ。
濡れたサンダルのままタクシーブルースの中へ通され、乗車するとすでに大勢の乗客が座っていました。座席の感じではだいたい定員50人ほどですが、私たちは一番後ろだったので乗客を数えてみると90人ほど乗っていました。(後ろの方は、立っている人も10人ほどいました)。
私たちの最後列はもともと6人席ですが8人で座ることに。もう座っていても、お尻がぎゅうぎゅうすぎて、左右に座っている人の腰がピターっと両脇にくっついた状態。出発する前からこの状態で12時間かと思うと絶望でした。とにかく席が狭すぎて股関節が外れるんじゃないかと思うほど体が痛いんです。
バックパックなどの大きな荷物は屋根の上ですが、車内は手回品などの荷物を置く場所も限られている為、場所取りも取り合いです。なかなかのカオスっぷり。
まだ出発するまで時間かかるものだと思っていましたが、意外にも30分遅れの朝7時半には出発しました。どうやら朝一出発のタクシーブルースは、出発予定時間から大幅に遅れることなく発車することが多いんだそうです。よかった、ちゃんと時間通りに乗り場に向かっておいて!
動き出したタクシーブルースは、みるみる田舎道へと進んでいきます。
マンゴーを運ぶ牛車を見かけました。マダガスカルは、このようなゼブ牛の牛車がとても多く活躍しているんです。食用としてもゼブ牛はよく食堂や屋台でも見かけますが、田んぼを耕すのもゼブ牛だし、重たい荷物を運ぶのもゼブ牛。マダガスカルでは、色んなシーンでゼブ牛を見ることになります。
たまに村のある集落でトイレ休憩なんかがあるのですが、そのタイミングでタクシーブルースの乗客相手に売り子さんたちが、大勢寄ってきます。タクシーブルースが停車した瞬間、ドバーーーーーッと一斉に走っていらっしゃいます。私たちもバナナ一房1000アリアリ(約37円)で購入。
一方、田舎へ行けばいくほど、お家に電気やお風呂がない集落がほとんどなので、昨夜の大雨で濁っていると思われるチョコレート色の川で、お風呂に入っている方々も見かけました。
次第に道が悪くなり、おうとつの激しいオフロードへ。この道を通るタクシーブルースが、普通のミニバンのようなタイプではなくバスタイプなのか、意味が分かってきました。
悪路すぎて、普通の車じゃ、ぬかるみにはまって走れません、、、
しかし、純情じゃないガタガタ最悪な悪路と、ぎゅうぎゅう押し寿司状態の不快感たっぷりのタクシーブルース。更に私たちが自ら選択した最後列の座席は、後輪タイヤの真上というハズレ席で言葉を失うほどの激しい揺れ。おうとつが続く悪路では、お尻がシートから10cmは空中に浮いているんじゃないかってぐらいジャンプの連続です。股関節も痛いのに加わり、ジャンプする度に尾てい骨も痛い。
まだモロンベまで半分も来ていない時に、この三大最悪がリーチで揃ったと分かった瞬間、泣きそうになりました。
あと6時間以上乗らないといけないなんて・・・・
こんな乗り物二度と乗りたくない。
と同時に、またモロンベからトゥリアーラに戻ってくる時、これに乗って帰らなきゃいけないと思っただけで気分はゲンナリ。どんなに高い値段でもモロンベ空港から出ている飛行機で戻りたいと本気で思いました。(結局、飛行機は毎日飛んでおらず、帰りもこの道で戻ってきたのですが。)
徐々にバオバブの群生地に突入したようで、幾つかのバオバブが見えてきました。ツライ道中、この光景は最高の癒しでした。
これ何だと思いますか。
実はこれがバオバブの実なんです。バオバブの実は、とっても栄養価が高く、何とビタミンCの含有量がオレンジの6倍もあるんです!!カルシウムも牛乳の2倍あるんですって。果肉の部分も種子も食べられるとのこと。なので地元民からとても親しまれています。どんな味か気になるな〜〜。
無邪気に池で遊ぶ子供たち。タクシーブルースが通ると、こちらに向かって手を振ってくれました。
マダガスカルの家は、首都はコンクリート建築やレンガが多かったのに対して、田舎の集落は木で骨組みを作り、屋根はバナナなどの繊維の強い葉、壁も葉を編んだもの。アフリカの他国でもよく見かけたこのようなお家ですが、まだまだ発展途上国なのです。
このような風景を眺めながら、ジャンプしまくる悪路で進むこと12時間。
ようやく本日の目的地モロンベに到着しました。
タクシーブルースは、そのまま目星つけていた宿まで送ってくれました。
タクシーブルースもすっかり泥んこまみれ。
12時間、とっても長かったな、、、、、、、、、
この旅一番、乗り心地が悪い乗り物で、
この旅一番、激しい悪路でした。
でも、マダガスカル人にとってはこれらは大切な公共の乗り物であって、人が陸路で移動できる大切な道なんだと考えると、どれだけ私たちは日本で不自由なく幸せな環境で生活していたんだ、と改めて感じました。平和ボケしてるな、自分。
Yoko.
現在、mitsuさんのご実家のある福島に帰ってきています。福島は桜がまさに満開。
熊本から成田空港まで来てくれた私の両親も、福島旅行を兼ねて一緒に福島へ行き、家族とともにゆっくりと過ごしています。
何箇所か桜満開の場所へ行ってきたのですが、その中でも原子力発電所からほど近い一部避難解除されたばかりの「夜ノ森桜並木」へ行ってきました。避難解除されたと言っても、原発の影響でそこには誰も住んでおらず、静まり返ったゴーストタウンに咲く満開の桜が異様な雰囲気でした。
何箇所か桜満開の場所へ行ってきたのですが、その中でも原子力発電所からほど近い一部避難解除されたばかりの「夜ノ森桜並木」へ行ってきました。避難解除されたと言っても、原発の影響でそこには誰も住んでおらず、静まり返ったゴーストタウンに咲く満開の桜が異様な雰囲気でした。
満開の桜よりも、他のものに目がいってしまいます…6年前の地震当時、洗濯物を干したまま急いで避難したのか、生々しい現場がそのまま。また放射能が高い区域は除染作業を行っていたり、行き場を失った除染廃棄物が山積みの状態。ニュースなどでは見ていましたが、実際に福島の現状を自分たちの目で見た瞬間、込み上げてくるものをグッと我慢しました。同じ日本人として自分たちには一体何ができるのだろうか、、、
これから熊本に移住しますが、熊本地震からちょうど1年が経ちました。私たちふたりでは微々たる力かもしれませんが、何かしらの形で、少しでも皆が元気になることができたらいいなと思います。
さて、旅ブログは4ヶ月分滞っております。(現在2017年1月頭のブログ記事を更新中)
この旅をするにあたって、自分たちの備忘の記録を兼ねた旅ブログ。成田空港へゴールした最後までブログは続けたいと思いますので、もう暫くお付き合いのほど宜しくお願いいたします♪
マダガスカルの続きですね。
前回のお話はこちらから。
マダガスカル最大のバオバブ「ツタカクイケ」を見に、首都タナからトゥリアーラまで24時間かけてやってきました。
今日はトゥリアーラから、「ツタカクイケ」がある最寄りの割と大きな村【モロンベ】まで更に向かいますよー。
トゥリアーラからモロンベまでは、約270kmの距離。整備されている道路なら270kmならだいたい3時間もあれば到着しそうな感じですが、ここはマダガスカル。タクシーブルースで12時間かかるんだそうです。距離に対する乗車時間から、どんな道だかだいたい想像付いてきました。はい、気合い入魂です。
トゥリアーラに到着した日、あらかじめ翌日のモロンベ行きのタクシーブルースの出発時間の確認とチケットを購入しにタクシーブルース乗り場へ行ったのですが、今回乗るタクシーブルースは、いつものミニバンのようなやつではなく、イカついバスタイプ!!
窓に「MOROMBE」と書いてあったので、乗り場に行ったらすぐに見つけることできました。毎朝7時頃出発とのこと。チケット代を聞くと、一人35000アリアリ(約1295円)と言われたのですが旅仲間から聞いていた値段より高かったので、値段交渉すると30000アリアリ(約1110円)まで安くなりました。(後から帰りのタクシーブルースでわかったのですが、適正価格は一人20000アリアリ(約740円)でした.....まったく…)
迎えた出発当日。
集合時間は朝6時と言われ、またどうせ遅れて9時ぐらいに出発するんでしょと思いながら一応ちゃんと言われた通り朝5時半頃宿をチェックアウトして、6時頃に乗り場へ到着した私たち。
前夜の大雨で、トゥリアーラの町は大洪水状態。マダガスカルは10月〜3月にかけて雨季で、1日中雨が降り続くことはないものの、夜土砂降りの雨が続きます。なので場所によってはこんな光景になってしまうのです。
私たちは、タクシーブルース乗り場へは歩いて向かったのですが、乗り場へ到着した時は、すっかりサンダルはビッショリ。
濡れたサンダルのままタクシーブルースの中へ通され、乗車するとすでに大勢の乗客が座っていました。座席の感じではだいたい定員50人ほどですが、私たちは一番後ろだったので乗客を数えてみると90人ほど乗っていました。(後ろの方は、立っている人も10人ほどいました)。
私たちの最後列はもともと6人席ですが8人で座ることに。もう座っていても、お尻がぎゅうぎゅうすぎて、左右に座っている人の腰がピターっと両脇にくっついた状態。出発する前からこの状態で12時間かと思うと絶望でした。とにかく席が狭すぎて股関節が外れるんじゃないかと思うほど体が痛いんです。
バックパックなどの大きな荷物は屋根の上ですが、車内は手回品などの荷物を置く場所も限られている為、場所取りも取り合いです。なかなかのカオスっぷり。
まだ出発するまで時間かかるものだと思っていましたが、意外にも30分遅れの朝7時半には出発しました。どうやら朝一出発のタクシーブルースは、出発予定時間から大幅に遅れることなく発車することが多いんだそうです。よかった、ちゃんと時間通りに乗り場に向かっておいて!
動き出したタクシーブルースは、みるみる田舎道へと進んでいきます。
マンゴーを運ぶ牛車を見かけました。マダガスカルは、このようなゼブ牛の牛車がとても多く活躍しているんです。食用としてもゼブ牛はよく食堂や屋台でも見かけますが、田んぼを耕すのもゼブ牛だし、重たい荷物を運ぶのもゼブ牛。マダガスカルでは、色んなシーンでゼブ牛を見ることになります。
たまに村のある集落でトイレ休憩なんかがあるのですが、そのタイミングでタクシーブルースの乗客相手に売り子さんたちが、大勢寄ってきます。タクシーブルースが停車した瞬間、ドバーーーーーッと一斉に走っていらっしゃいます。私たちもバナナ一房1000アリアリ(約37円)で購入。
一方、田舎へ行けばいくほど、お家に電気やお風呂がない集落がほとんどなので、昨夜の大雨で濁っていると思われるチョコレート色の川で、お風呂に入っている方々も見かけました。
次第に道が悪くなり、おうとつの激しいオフロードへ。この道を通るタクシーブルースが、普通のミニバンのようなタイプではなくバスタイプなのか、意味が分かってきました。
悪路すぎて、普通の車じゃ、ぬかるみにはまって走れません、、、
しかし、純情じゃないガタガタ最悪な悪路と、ぎゅうぎゅう押し寿司状態の不快感たっぷりのタクシーブルース。更に私たちが自ら選択した最後列の座席は、後輪タイヤの真上というハズレ席で言葉を失うほどの激しい揺れ。おうとつが続く悪路では、お尻がシートから10cmは空中に浮いているんじゃないかってぐらいジャンプの連続です。股関節も痛いのに加わり、ジャンプする度に尾てい骨も痛い。
まだモロンベまで半分も来ていない時に、この三大最悪がリーチで揃ったと分かった瞬間、泣きそうになりました。
あと6時間以上乗らないといけないなんて・・・・
こんな乗り物二度と乗りたくない。
と同時に、またモロンベからトゥリアーラに戻ってくる時、これに乗って帰らなきゃいけないと思っただけで気分はゲンナリ。どんなに高い値段でもモロンベ空港から出ている飛行機で戻りたいと本気で思いました。(結局、飛行機は毎日飛んでおらず、帰りもこの道で戻ってきたのですが。)
徐々にバオバブの群生地に突入したようで、幾つかのバオバブが見えてきました。ツライ道中、この光景は最高の癒しでした。
これ何だと思いますか。
実はこれがバオバブの実なんです。バオバブの実は、とっても栄養価が高く、何とビタミンCの含有量がオレンジの6倍もあるんです!!カルシウムも牛乳の2倍あるんですって。果肉の部分も種子も食べられるとのこと。なので地元民からとても親しまれています。どんな味か気になるな〜〜。
無邪気に池で遊ぶ子供たち。タクシーブルースが通ると、こちらに向かって手を振ってくれました。
マダガスカルの家は、首都はコンクリート建築やレンガが多かったのに対して、田舎の集落は木で骨組みを作り、屋根はバナナなどの繊維の強い葉、壁も葉を編んだもの。アフリカの他国でもよく見かけたこのようなお家ですが、まだまだ発展途上国なのです。
このような風景を眺めながら、ジャンプしまくる悪路で進むこと12時間。
ようやく本日の目的地モロンベに到着しました。
タクシーブルースは、そのまま目星つけていた宿まで送ってくれました。
タクシーブルースもすっかり泥んこまみれ。
12時間、とっても長かったな、、、、、、、、、
この旅一番、乗り心地が悪い乗り物で、
でも、マダガスカル人にとってはこれらは大切な公共の乗り物であって、人が陸路で移動できる大切な道なんだと考えると、どれだけ私たちは日本で不自由なく幸せな環境で生活していたんだ、と改めて感じました。平和ボケしてるな、自分。
Yoko.
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