タンザニアの首都、ダル エス サラームには、ウフル通り(Uhuru St)に、ずらーーーーっと布屋さんが建ち並んでいます。
一枚一枚にことわざのようなメッセージが書かれている「カンガ」や
鮮やかな模様が独特な「キテンゲ」が、所狭しとギッシリ。
これまでもブログで書いてきましたが、アフリカでは「カンガ」や「キテンゲ」は、腰に巻いてスカートやワンピースのように衣類として身にまとったり、赤ちゃんをこれらに包んでおんぶしたり、荷物をまとめて運ぶカバン代わりになったり、肌寒いときはひざ掛けとしたり、ととにかく何にでも使える万能アイテム。アフリカ人のとっては生活に寄り添った、なくてはならない大切な物なのです。
タンザニアでは、それらの布を生産していることもあって、首都ダル エス サラームには、とにかく布屋さんが多い!!
お店の人もテンションが高い!!
布好きとしては、興奮冷め上がらぬ町歩きです。
しかも、お店によってラインナップや値段も異なるので、ちょっとでも気になったらお店の中に入って見せてもらいました、ざっと20軒ほど。
そして通りががったとある1件の布屋さん。カンガの品揃えも豊富!!
どうやらこのお店は、柵越しに「あの柄を見せてもらえる?」と言って商品を見せてもらうスタイルのようです。
えー、1枚1枚取ってもらうんじゃなくって、自分たちでがっつり見たい・・・・。
私たち「あのー、柵の中へ私たちも入っても良いですかー?、がっつり見たいんですけど。」
お店の人「もちろん!いいさ!中へ入って〜。」
と、快く中へ通してもらい、お店の中へお邪魔した私たち。
まだ壁に掛けられていない、届いたばかりの柄もたくさん床に積み重ねられていました。
ヤバーーーイ!!!こりゃ宝箱のような空間〜。全部持って帰りたい・・・。
話をしていると、このお店は卸業もやっているようで、タンザニア国内をはじめ、近隣諸国への卸業も行っているんだそうです。
カンガに関しては、サイズは約160cm×110cmが2枚1セットで販売されていて、タンザニア製でだいたい1セット8000タンザニアシリング〜10000タンザニアシリング(約400~500円)。
最近は、インドなどの諸外国で安い素材で安く作る大量生産されたものも出回っていて、それらは大体5000タンザニアシリング(約250円)と破格で販売されています。が、タンザニア製のものとインド製のものを比較すると生地感が全然違って、タンザニア製の方が洗い込んだ時にふんわりしてきます。(実際に使ってみてそう思いました。)何というか、輸入のものはいかにも大量生産されて作りました、という感じでプリントもヨレてるし雑な仕上がりといった印象。
たくさんある中から悩みまくって、このお店では3柄購入!
タンザニアに滞在中、毎日のように布屋さん巡りをしていました。
実際に布屋さんで見かけたカンガを身にまとっている地元の女性を見かけると、感激です。
そりゃ、買っちゃいますよね。
その他にも、何かの果実のような柄のカンガや
黒いドットにマンゴー柄がはえるカンガ、
葉っぱとお花がポップな印象のカンガ、
花柄のカンガ、
色合いと柄がレトロなカンガ、
孔雀の羽のような珍しい大柄のカンガ、
マリンなカンガ、
小花柄が愛らしいカンガなど、様々なカンガを購入しましたよ。
そして、キテンゲも購入!!
「アフリカンバティック」と呼ぶ方も多いキテンゲ。バティック(日本語だと、ろうけつ染)と言われているように、生地の両面に樹脂をつけて防染し、染色桶にいれて浸染させてから、その後に樹脂などを落とし、再度、木版ブロックやローラー機械などで染色する方法で作られるという、これがまたとっても手間暇がかかる手法。版画のように、色が増えるほど版が増え、版ずれやいびつな形がなんとも味わい深いんです。地元の人はこれらを「ワックスプリント」と呼んでいるキテンゲです。
この方法で作るキテンゲは、あまりにも手間がかかるので、いわゆるバティック風のプリントを施した、なんちゃってキテンゲが、カンガと同じくインドなどで作られたものがここタンザニアにも大量に出回り、この布屋さん街でも安く販売されていましたよ。2mで大体5000シリング〜8000シリング(約250円〜400円)でした。実際に、地元の人たちはワックスプリントに拘っている人はあまり多くないのか、みなさん大量生産されたバティック風のキテンゲを身にまとっていらっしゃる方ばかりでした...確かに気軽に購入できて安いからね、、。でも何だかこうやって手の込んだ「本物」のキテンゲがどんどん減ってきていくのかと思うと寂しくなりました。
せっかくなら、「本物」のキテンゲ(ワックスプリント)が欲しいよ〜!ということで、上の写真に写っている3柄購入しました。ワックスプリントは、触るとワックスのコーティングがされているので、すぐ分かると思います。昔ながらの手法で作られている為、初めはとっても色落ちします。6m売りで大体20.000タンザニアシリング〜30.000タンザニアシリング(約1000円〜1500円)。私たちは、色んな柄をたくさん欲しかったので、同じ柄で6mもいらないから2mで売って欲しいと言っても、基本6mでないと販売してくれませんでした。
「ワックスプリント」のキテンゲは、ここタンザニアではなく西アフリカでの生産が盛んのようで、私たちが今回購入したものはナイジェリア製。ワックスプリントされたものは、下の写真のように、隅っこまで染料のあとが付いています。
ナイジェリアの布文化はとっても素晴らしく、ヨルバ族の伝統工芸である藍染布は、一度は手にしてみたいものです。(参考Blog アディ エレコとは)
以前、ザンビアのマーケットで買ったこちらのキテンゲたちは、無知の状態で購入した為、残念ながらワックスプリントされていないバティック風のキテンゲを購入してしまっていました〜・・・。何事もお勉強、、、ま、柄が可愛いからいっか!
今回こそは、ワックスプリントされたキテンゲで、何かオーダーメイドの洋服を作るぞ!!!
どの柄で、何を作ろうか。
迷います。
気付いたら、ベッドの上には、布だらけ。
(ここから、まだまだ増えることになるんですけどねww)
Yoko.
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