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2016-05-16

日本企業が救世主?15体並ぶアフ トンガリキ

アナケナビーチを満喫した後は、次はイースター島で一番有名なんじゃないかというぐらいシンボルとなっている、15体のモアイが並ぶアフ トンガリキへ!

そこは、アナケナビーチからバイクで15分ぐらい走らせたところにあります。

ここにも馬の群れに遭遇。
かわいい!仔馬もいる〜!
馬は一頭では行動せず、必ず家族や仲間たちと行動しています。

これまでほとんど日本で飼育されている馬しか見たことないので、本来の馬の習性が見れて嬉しかったな。



そして、遂に…

海を背に立つ、巨大な石の彫刻像が。


うぁ〜〜!!


見えてきたよ〜!!


!!!!!

やってきましたアフトンガリキ。

15体の微妙に背が異なるモアイたち。

あまりのモアイ像の迫力に、圧巻。
並ぶとさらにパワーを発揮しています!

ここはイースター島の中でも最大級らしいんです。
モアイがのっているアフと呼ばれる祭壇は100メートルもあるんですって。


イースター島では、古くからこのアフがとても重要視されてきており、モアイ以上に神聖なるものとして崇められてきたのだそう。


アフやモアイは内陸に向けて作られており、そのモアイと向き合う形で神殿や権力者の家があったそうです。
なので昔からモアイたちは、海を背に内陸を向いて立ち、イースター島の村人たちの生活を見守っていたとのこと。



実はこのアフ トンガリキのモアイたち。


深く深く日本と繋がりがあるということを、ご存知だったでしょうか。


そもそも1000年以上も昔、イースター島で約800年間もの間作り続けられたモアイ。


島民たちは、自分の部族の守り神として権威を高めるためにひたすら作り続けてきました。


巨大な石像であるモアイを作って運び出す為に大量の木材が必要となり、森林伐採が進み、次第に農作物の収穫減や、漁獲するための船製造が困難となり、部族間の争いが起きてしまったのです。


相手部族の神聖なるモアイを倒すために、モアイはうつ伏せ状態に倒されていったのだそうです。


モアイをひたすら作ることに必死だった島民たちの手によって、モアイを巡って大きな争いごとになってしまったのです。


その後、モアイ倒し戦争は約50年間も続き、終いには島内の立っている殆どのモアイが倒されてしまいました。


それからモアイ作りは急に終わってしまったそうです。


さらに拍車をかけるかのように、1960年に起きたチリ地震によって海辺のモアイは壊滅状態。

ここアフトンガリキのモアイたちも同じく地震の被害を大きく受けました。


全て倒されてしまっていた15体のモアイ。

このモアイたちを再建させたのは、なんと香川県にある株式会社タダノというクレーン会社の膨大な協力によって、倒れていた15体のモアイを復元させたのです!
我が国日本企業が、このモアイたちを再建させたとは何とも誇らしい!!


実はこの再建、1988年に有名なTV番組「世界ふしぎ発見!」でイースター島を取り上げ、当時イースター島の知事が「またモアイを立たせたい、クレーンがあれば…」とのインタビューに、解答者である黒柳徹子さんが「日本の企業が協力してあげればよいのに」と発言。


その番組を見ていたタダノの社員が社長に持ちかけ日本からクレーンを運搬し、1993年から1995年にかけて再建が実現したという素晴らしい企業さんなのです!!


その運搬や再建にかかる費用全額、株式会社タダノさんが負担したんだとか!
しかも再建に使用したクレーンは、そのままイースター島に寄付されたんですって!

そのクレーンはその後、島内で大活躍。長年使われてきたクレーンは錆びついて動かなくなり、2006年には2代目のクレーンを寄贈されたという、なんとも神がかっている日本企業なのです!


現在イースター島で立っているモアイは40体。

そのうちの15体が、ここアフ トンガリキにあるのです。


日本人が起こした行動で、世界中の観光客がここアフトンガリキに集まり、イースター島のメイン観光スポットとなっているなんて、本当に素晴らしい。



近くには、髪の毛であるプカオもたくさん転がっていました。
プカオはモアイよりも軽い赤色凝炭石で削られ、1500年代頃からモアイの頭に載せるようになったのだそうです。

しかしこのアフ トンガリキのプカオたちは、再建の時に載せるには損傷もあり、破損する恐れがあったためモアイ付近にプカオだけ集められ転がっています。


そして15体のモアイとは別に、1体ぽつんと立っているモアイがいます。

このモアイは私が生まれた1982年に、なんと日本にやってきたことがあるモアイなんだそう!!

当時来日したこのモアイは、大阪のエキスポ開催時に展示されたのだそう。
そして、またここイースター島に戻ってきました。

これはまだ株式会社タダノさんが再建される前の話。

本当に日本とイースター島の結び付きって古くからあったんですね。


ちなみに、イースター島内の本物のモアイ周辺にはこんな看板があります。


「Look. Don't Touch」

モアイを破損した場合、禁固刑5年もしくは最高1万9000米ドル(約200万円)の罰金が課せられる大きな犯罪となります。


大切な世界の遺産となっているイースター島のモアイたちなのです。


そして、ここのアフ トンガリキは、朝陽を浴びるスポットとしてとても有名。


私たちも、早起きして見に行きましたよ〜!!

暗闇の中から姿を現すモアイの影。
満点の星空から、次第にグラデーションに染まってきます。
モアイと月
そして朝陽が顔を出してきました!
伸びていくモアイの影。
モアイの目線の先には、ラノ ララクの山。
島内のほとんどのモアイが、このラノ ララクから切り出されて作られていたのだそう。

また朝陽を浴びれるようになったモアイ、胸を張っているようにとても誇らしげに見えました。


こんな巨大なモアイ、ノコギリやチェーンソーがなかった大昔、どのようにして作られていったのでしょうか。


次は、モアイの製造工程が分かる場所へ向かいますよ!



Yoko.





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