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2016-10-10

陶器、磁器好きにはたまらない、マイセンの町へ

ドレスデンから電車で約30分のところにあるマイセンの町。
『マイセン』って聞いたことある方も多いのではないでしょうか。


そうです、あの高級食器のマイセンの町なのです!
私たちも結婚のお祝いや、お祝いのお返しなどでマイセンの食器をいただいたことがあり、使うのが勿体無くてまだ箱の中に大切に保管しています。


そんなマイセンの窯元へ行くと、なんと工房見学ができるらしいのです。


ドレスデンからは近いので、荷物はキャンプ場に置いたまま日帰りにて行くことに。


キャンプ場の目の前にあるバスに乗り、このファミリーチケット1日券19ユーロ(約2.185円)を運転手さんから購入。
これでドレスデン市内から2人分往復で行けちゃうんです。路線バスも電車も乗り放題!一人ずつ単品で切符を買うより断然お得なので、家族でご旅行される方はお勧めです。

ドレスデン中央駅からはSバーンのマイセン行きに乗り換えて
let's go!!
電車もとっても綺麗で快適です。
空いていたので4人席を1人ずつ占領。
30分なんてあっという間です。
マイセン駅に到着。
ここからマイセン食器が作られている窯元、マイセン磁器工場まで路線バスに乗って向かいます。
徒歩でも15〜20分ぐらいで行けるみたいなのですが、私たちはさっき購入したファミリーチケットが使えるので、提示するだけで乗車できるんです。

バスの窓から覗くマイセンの町並みが綺麗〜。
そして、いよいよ工場に到着!
この青い2本の剣がマークのマイセンの磁器。
1710年とかなり古い歴史を持ち、年代によってその区別を見極めることができるのです。
他のアンティークのものと同じですね。


昔はアルブレヒト城と言われるマイセンのお城の中で、マイセン磁器も作られていたそうですが、今は町から少し離れたこの場所にて作られるようになったんですって。


中に入ってチケットを購入。
私たちが購入したのは、1階見学ツアー+2.3階美術館+アルブレヒト城入園料がセットになったもの。1人14ユーロ(約1.610円)。
見学ツアーは10分置きぐらいに30人ぐらいまとめて見学するのですが、説明を日本語の音声ガイドをイヤホンで聞くことができるので、とても分かりやすいです。

ツアー時間は30分ほどで、造形や、絵付けなどの工程を見学することができるのです。
マイセンの磁器は、全て手作業。
絵付けもプリントではなく、1点1点手描きなのです。
このアルミ板の点を使ってお皿に下描きをし、その点線に沿って柄をつけていくんだそう。
マイセン磁器には何人もの絵付けをする人がいるのですが、昔からブレないその繊細で優雅なタッチが素晴らしい!
私たちがいただいたマイセン磁器も手描きだと知り、日本に帰ったらじっくり見直してみたいなぁと楽しみができました。


世界中で憧れの食器ブランドとして成長したマイセンは、ヨーロッパでは初の磁器製造だったんだそう。


その頃すでに東洋、特に中国では磁器製造は盛んだったそうで、アジアの器をお手本にされてきたんですって。


日本でも磁器で有名な佐賀県の有田町とは姉妹都市なのです!


たしかに昔のマイセンの作品を見ていると、有田焼に似た様な絵柄もあったような。


工場の2.3階には、マイセンの陶磁器コレクションがぎっしり。
美術館になっています。
とても見ごたえある展示数で、食器や陶器、磁器に興味のある私たちは、とても楽しい空間でした。
食器だけではなく、動物や人形の置物や壺、シャンデリア、
過去のマイセン磁器のコレクションや

シャネルのオートクチュールドレスのパーツとして使われたマイセン磁器も展示。

絵付けされる色出しも全てマイセン独自のパレットで染料を調合し、全て色番にて管理されているのだそう。
圧巻の色数。


この美術館を見終わった頃には、マイセン磁器の魅力にどっぷりはまり、マイセン磁器が欲しくなっていました。


1階には磁器が販売されているんですよね。
お財布の紐は固く閉め、しっかりと目に焼き付けて工場を後にしました。


今度はチケットとセットになっていたアルブレヒト城へ行ってみることに。

マイセンの旧市街を散歩がてら、徒歩で向かいました。15分ぐらいで到着したかな。
ぶらりと散策するだけでも、目に飛び込む景色がとても美しく絵になります。
小高い丘に登り、アルブレヒト城と、その隣にあるマイセン大聖堂がお目見え。 
マイセンの町は、ドレスデンとは異なって第二次大戦の被害が少なかったんだそうで、古い町並みがそのまま残されているんだそうです。
15世紀頃に建てられた歴史あるアルブレヒト城は、かつてお城の中でマイセン磁器が作られていた場所。
ここでマイセン磁器が生まれたんだと思うと感慨深くなりました。

昔はマイセン磁器の製造の秘密を守るため、お城の中で作られていたんですって。
修復されている場所もあり工事中の箇所もありましたが、当時の様子をそのまま残して修復工事が行われていました。
床のタイル模様も素敵。 
さすがヨーロッパだなと感激しました。


アルブレヒト城もしっかりと見学した後は、ドレスデン方面に戻りました。

集中して工房見学&マイセンの町並みを観光したお陰で、帰りはぐったり。
とっても勉強になりました。
行けてよかったなぁ。

気分を優雅にさせてくれるマイセンの磁器。

その手間暇かかる工程や色使いを実際に見ることができて、とても希少な空間でした。

普段何気なく使っていた食器一つ一つにも、魂が込められていること、そして不思議とその器でいただく食べ物や飲み物が美味しく感じる魔法が込められてるんですよね。

その理由が分かった気がして、とても刺激をもらった日となりました。


陶器や磁器に興味のある方は、たまらない町だと思います。


Yoko.





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