多くのグラフィティアーティストが生まれた都市サンパウロ。
特にBatman's Alleyというエリアはグラフィティアートが集まり、
通りの壁中ぎっしりとアーティストたちが自慢の絵をウォールペイントしている場所です。
アーティストによって、雰囲気も様々。
絵を見に通るだけでも、とても楽しませてくれます。
そんなグラフィティアートが有名なサンパウロ。
サンパウロ2日目の今日は、なんとプリスシィラがグラフィティアートのアトリエへ連れて行ってくれることになったんです!!
世界的にも有名なアーティストなど、アートの交友関係も広いプリスシィラ。
私たちを、そのアーティストさんに紹介してくださるというのです!!
これは嬉しすぎるし、楽しみすぎる。
まず1軒目に訪れたのは、なんとTitiFreakさんのアトリエ!
日系ブラジル人のチチさんは、奥さんが日本人ということもあり、日本との縁も強く、日本でも活躍されています。
東京にあるブラジル大使館の壁にもペイントもされいるんだとか!
3年前には期間限定で渋谷西武のシャッターや床も飾ったことがあるなんて、本当にすごい!!
特に私が印象的だったのは、2011年の東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県石巻市にて、国際交流基金の招きで来日し、現地の活動団体たちと復興プロジェクトを行ったことでした。
それは、被災者の方が住む味気ない仮設住宅の壁に、住民の方々と一緒に絵を描き、大きな反響を呼んだのです。
▼チチさんの動画
チチさんは、東日本大震災のことをブラジルのニュースで知り、何か自分にできないかと、もどかしい気持ちでいたそうです。
その年の冬、チチさんの思いが実行されたのです。
動画にもあるように、当初は仮設住宅にグラフィティを描くだなんて、なかなかグラフィティアートが受け入れがたい人たちも多くいたんだとか。
しかし日に日に住人たちは、仮設住宅に絵を描いているチチさんに「これ飲んで温まってね」などといたわり、いろんなものを差し入れしてくれるようになったそうです。
震災から5年。
この仮設住宅は取り壊される計画も持ち上がったそうですが、住民たちがチチさんが描いてくれた仮設住宅は、壊さないで欲しいという希望からそのまま残っているそうです。
以前ブログにも登場したプリスシィラのこのドレス。
スペシャルな1枚。これはレセプションパーティなどに着ていくんですって。
素敵だなぁ。
アトリエには、こんなものがありました。
これは日本に行った時に見つけたという捨てられるはずだった素麺やお酒などが入っている木箱や、畳。その上にグラフィックを載せたもの。
チチさんの手にかかると、丹波Tシャツがオシャレに見えます。
優しく色々説明してくださったチチさん。直接お会いでき、そしていろんなお話を聞くことができて私たちは感激でした!!
帰国したら、チチさんの思いを石巻に見に行きたいな。
チチさんのアトリエを観た後は、今度は別のアトリエへ!
ここは一つの大きなビルに、各部屋ごとに分かれて多くのアーティストが制作しているというアトリエです。
私たちが訪れたのは、Atsuo NakagawaさんやRafael Hayashiさんやが所属するアトリエの部屋。
京都から6年前に単身ブラジルへ渡ってきたというアツオさんは、日本にいた時はマネキン職人さんだったそう。
当時ポルトガル語もわからない状況の中飛び込んだブラジルで、独学でポルトガル語を勉強しながら、グラフィティアート活動に専念。アパレルブランドとのコラボを中心に活躍されています。
アツオさんの絵は日本の《和》を感じさせる絵が多く、アメリカの老舗キャップブランド「NEW ERA」や、日本が誇るスポーツファッション「オニツカタイガー」とコラボも話題を呼んでいます。
アツオさんの動画▼
ハヤシさんは日系人で、流れるような曲線で描く手法が特徴的。
その独特なタッチは、とても力強くて躍動感たっぷり。今にも動き出しそうな表情をしています。
人の絵を多く描くハヤシさん。これは闘牛と戦う闘牛士の動きからヒントを得て描かれたものです。
海外でもギャラリーを展開されています。
ハヤシさんの動画▼
ちなみに、この絵はアツオさんとハヤシさんのコラボレーションの作品!!
異なるタッチを持つ二人のアーティストが、絶妙に融合した希少な作品です。
このアトリエには他4名ものアーティストが所属しており、私たちがお邪魔した時も、それぞれが制作活動を行っていました。
私たちが紹介してもらったチチさん、アツオさん、ハヤシさん。
こんなにも活躍されている方にお会いできて、本当に光栄です。
今日は通常のツアー観光だと行けなかったであろうアトリエ訪問へ行き、刺激をたくさんもらったサンパウロ観光となりました。
この場に連れて行ってくれたプリスシィラにも感謝。忙しい中、それぞれのアトリエにアポイントを取ってくれて案内してくれました。
私たちは、本当に人に恵まれて旅ができていることがとても嬉しいです。
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