ニューヨーク初日。
私たちは夕方、仕事を終えたカゲやんと太山と合流し、とある場所に連れて行ってもらいました。
そこは「ハーレム」という街。かつては世界最大の黒人街と言われていた街です。
その昔、ここハーレムは1900年初めにニューヨーク鉄道が通り、多くの不動産屋さんが高級住宅街として多くの物件を作っていた場所でした。
しかし世界第一次大戦の不景気の煽りで、その高級住宅街は徐々に空き家となっていったのだそうです。
ちょうどその頃、アメリカ南部へ奴隷として連れてこられたアフリカ系移民たちが奴隷解放。職を求めて多くの移民たちが、ここハーレムへ流れ、あっという間に6万人という大勢の黒人たちが集まり、世界最大と言われるまでの黒人街となっていったんだそうです。
ハーレムは黒人が増え続ける一方、社会への不満が爆発し、暴動が各地で起きるようになり、次第に「ハーレムはニューヨークの中でも治安の悪いエリア 」といわれるようになりました。
しかしその黒人文化の中には、ジャズの発祥の地ニューオーリンズからやってきた奴隷移民も多く、ジャズやソウル、ゴスペルなどのブラックミュージックが、ここハーレムで広まって行きました。
そう、ハーレムはブラックミュージックの聖地でもあるのです。
あの有名なクラブ、アポロシアターも、ここハーレムにあります。
かつて、マイケルジャクソンやスティービーワンダー、ダイアナロス、ローリンヒルなどの著名人たちもここで出演してきたほど、アメリカンドリームを夢見る、世界を目指すアーティストの登龍門と言える場所なのです。
今では世界各地から歌やダンスのレッスン、留学する人も、ここハーレムに集まってくるのではないでしょうか。
そんなハーレムは今では治安も良くなり、街のあちらこちらから音楽が流れています。
バーやレストラン、クラブなどから。
そんな素敵な場所のサルサミュージックのライブが行われているレストランへ、カゲやんと太山さんが連れて行ってくれたのです。
店内に入ると、人口密度高い!
なんだこの熱気溢れる場所は!!
店内広いレストランの一角にはバーカウンター。
ど平日というのに、満員御礼の店内は活気に満ち溢れていました。
サルサって、もともとキューバ音楽かと思い込んでいましたが、実はここニューヨークが発祥の地だったということを初めて知りました。
ニューヨークに移民したキューバ人によって、キューバ音楽〈ソン〉と呼ばれる民族舞踊にジャズ、ソウル、ロックなどの要素がミックスされて確立されたのだそう。
キューバで聴いたサルサだと思っていた音楽は、実はサルサとは呼ばなかったとは。。ニューヨークに来て知りました。
ラテン系リズムで楽器を演奏している人たち。そのリズムに合わせてお客さんたちはノリノリ!
さらにリズムに合わせて美しいな声で歌っているサルサシンガー。
驚いたことに、そのシンガーはなんと日本人の方だったのです!!
シンガーの方は、その名もようこさん。
(私と同じ名前ではありませんか!)
ニューヨークを拠点にプロとして活躍されているようこさんはCDも出されていて、今やサルサ界を盛り上げている方の1人!
サルサシンガーって男性が多いらしいのですが、女性、かつ日本人でここニューヨークでご活躍されている方なのです。
そんなようこさんの生歌声をサルサの本場ニューヨークで聴けて、またサルサに対するニューヨーカーの熱い想いを実際に見ることができて感激でした。すごく嬉しかったなぁ。
ニューヨーク初日にして、とても満喫した日となりました。
活気に満ち溢れたパワフルな街ニューヨーク。
これから11日間、どんなニューヨーク生活が待っているのでしょうか。
本当に楽しみにです。
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