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2016-01-26

物欲が止まらない〜

私たちが探しているこのパンツ。
このサンペドロ・ラ・ラグーナで、極まれに男性が穿いているのを見かけ、男性の民族衣装を身にまとっている人が珍しかったので、気になっていました。

先述した通り、男性は見る限りほとんどの人が洋服を着ていて、民族衣装を着ている男性はご年配。昔の名残りなのでしょうか。

私たちは、このパンツが欲しくなって探すことにしました。

が、しかし…

このサンペドロ・ラ・ラグーナを探しても、チチカステナンゴの巨大な市場に行っても、全く見つけることができません。

しまいには捜査官みたいに各お店で、このパンツを穿いているオジサンの写真を見せ、このパンツはどこにあるの??と聞き回る始末。

捜査しまくった結果、「Pantalones Tipicos SanJaun!」(直訳すると「サンファンの典型的なパンツだよ」)と教えてもらい、ここから徒歩30分の所にある隣町サンファン・ラ・ラグーナへ、早速お散歩がてら歩いて行ってみることにしました。

ガッタガタで砂ホコリがすごくて、整備されていない道。

その間も時間を無駄にすることなく、スペイン語の勉強。
お互い単語を出し合いながら歩いていたら、あっという間に着きました。

サンファン・ラ・ラグーナは、湖の畔にある静かな町。
3、4時間もあれば、十分楽しめる小さな町です。

歩いていると織物が盛んな様子。

お店に入ると、ほとんどの女性が織物をしていました。
つまり自分たちが織っているものを、その場で販売しているので値段交渉もしやすく安く手に入れられるのです。

ここでは、綿花を糸にしている人もいました。
種を取り除き、くるくるっと器用に細く糸状に巻いていくのです。

えー!

わー!

スゴーい!

感激しながらずっと眺めていたら、「やってみる?」と言ってくれて、少しだけやらせてもらうことに。

難しい…。



こうして糸になったら、次は染色です。

驚いたのが、全て天然の物を使って染めるということ。
↑ニンジン
↑ビーツ
↑木の幹

こんなに鮮やかな色ができるんですね。


さて、私たちが探している例のパンツ。

サンファン・ラ・ラグーナのどのお店を見ても、店頭には一つもありません。

とある店番をしているオバアチャンに聞いてみると、あれは特別な織り方をしているから、とーっても手間がかかって大変なのよ、と。

まず、ベースになっている白地に黒いグラデーションのストライプ織りを作るのが大変なんですって。それがようやく出来上がった後に、カラフルな刺繍を入れていくのだそう。

なるほど。

で、大体いくらぐらいなの?と聞くと上下で「1,500ケツァールぐらいかしら」と…

1500ケツァールって、日本円で24,000円!!!

えっ!?

そんなに高いの!??

何度も聞き直しましたが、計算機を持ってきてくれ「1,500」と入力して見せてくれたので間違いないようです。

グアテマラ男性の1日の収入は、およそ40ケツァール(640円)。
相当、高価なものに値します。

町で見かけたあのパンツを穿いているオジイチャン、相当いいものを身に纏っていたんですね。

きっと愛する旦那様の為に、奥様が時間を掛けて手織り、刺繍して作ってるんでしょうね。(推測)


そんな会話を聞いていた奥にいたオジイチャンが、ぼろっぼろの例のパンツを持ってきてくれて「パンツだけで300ケツァールで、どうだ?」と言ってくれたのですが相当穿きこまれたご様子、、、。オジイチャンの私物のようでした。
色んな箇所が破れてはお直しされ、かなり年季が入っていて、古着が好きな私たちですら、さすがに払えませんでした。

手間がかかって、なおかつ高価なものなので、どのお店にも置いていないんですね。

と言うことで、高価なものだとは知らなかったパンツを入手することを諦めましたが、
何か買いたい物欲にかられた私たち。

これらを買ってしまいました。
キャップ
ストール
ポーチ(大)
ポーチ(小)2つ

5つで合計95ケツァール(1,520円)

満足です。

小さなポーチはお財布代わり。
財布はバッグに入れておくと危ないので、ポケットに入るぐらいの小さなポーチが大活躍します。

1カ国目で、こんなお買い物をした私たち。
既にザックはパンパンなのに、入れる隙間はあるのでしょうか。

お買い物をすればするほど、今後行ける国が少なくなってくるので、自分たちの欲望と葛藤です。

Yoko.



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