イースター島から戻ってきた私たちが次に目指すのは、パラグアイの首都アスンシオン!!
みなさん、パラグアイってどこにある国かお分かりになりますか?
ここです、ここ。
ボリビア、アルゼンチン、ブラジルに囲まれた内陸の国で、国土は日本の1.1倍という日本とほぼ変わらない大きさのパラグアイ。
ここチリの首都サンティアゴから、アルゼンチンのコルドバを経由して、パラグアイの首都アスンシオンまで、長距離バスで一気に横断します。
アルゼンチンを丸々横断することになります。その移動距離、なんと2000km!!
丸2日間かけての大移動になります。
サンティアゴのバスターミナルには、国内専用のターミナルと国際専用のターミナルがあるのですが、私たちは2カ国の国境を越えるので、国際専用のバスターミナルでアスンシオン行きのバスの値段を聞きまわりました。
その中でも一番安かったCRUCERO DEL NORTE社のバスでいくことに。
1人72.000チリペソ(約12.240円)と値段だけ見ると高いですが2000kmに渡って2カ国を跨ぐと思うと妥当な値段なのかもしれません。
直行ではなく、途中アルゼンチンのコルドバでバスを乗り換えるようです。
サンティアゴ→コルドバ 17時間
7時間の待ち時間
コルドバ→アスンシオン18時間
合計42時間!!
コルドバは、あのチェ ゲバラが通っていた大学があり、チェが南米の旅をスタートした場所でもあります。
そして教会や学校などのコロニアルな建物が世界遺産となっている町らしい!
7時間の待ち時間。ちょっとでも良いから観光できるかなぁ。
午前11時50分
サンティアゴ バスターミナルを出発。
バスは町を抜けると、田舎道をどんどん進んでいきます。
田舎道を走っていると、目の前には標高6000m級のとても標高の高い山々。
これからあの山を越えていきますよ!
日本一高い富士山だって3.776mなので、目の前に広がるこの山脈のスケールの大きさは本当に圧巻です。
あの山を越えたところにチリとアルゼンチンの国境、イミグレがあるんです。なんて標高の高いイミグレだこと。
サンティアゴが出発しておよそ2時間。
ようやくチリとアルゼンチンの国境、イミグレに到着!
私たち乗客はバスから降りて、チリの出国、アルゼンチンの入国手続きを行います。
さすが標高が高いだけあって、めちゃくちゃ寒い。
出入国の手続きを済ませたら、荷物の検査をしなければなりません。
私たちの前には既に4台の大型バスが待っている状況。
この荷物検査をするまでの待機時間が長いのなんの。
2時間ほど荷物検査の順番を待って、やっと私たちの番になり、預け荷物のバックパックはX線を通し、手荷物は直接中を確認されました。
長かった〜〜。
ようやく出発だ!
と思ったら、乗客のおば様2人が、何やらバスのチケットをなくしてしまった模様。乗り換えのバスチケットなのかなぁ。
カバンの中身を全て棚に出して、隅々まで探すおば様と係員。
それだけで1時間はここに足止めしていたと思います。
しっかり管理しといてくださいよ〜、おば様…。
そして再出発したバスはアルゼンチンの町に入り、アルゼンチンワインで有名なメンドーサを通過しました。
さすがワイナリーの町だけあって、ぶどう畑がずらーっと広がる風景が続きます。
バスの中では食事も出ます。
朝食はお菓子とジュースのみ。
夜は、エンパナーダやお菓子、ジュース、そしてメイン料理。
美味しかったけど、丸2日こんな感じだと、ずっとパンだし口の中パサパサで流石にきつかった…。
まぁ、出るだけでも有難いことなんですけどね。
そして午前7時ごろ、コルドバに到着。
サンティアゴ出発して、実に19時間ものバス移動でした。
コルドバのバスターミナルには荷物を預けるサービスがあるという情報を聞いていたので、早速探す私たち。
ここで荷物を預けれたら、ちょっとはコルドバの町を観光できるかもしれない!
しかし、いくら探したりインフォメーションで聞いても見つかりません。
ロッカーはあったのですが、預けるのもお金掛かるし…
そうこうしているうちに時間はどんどん過ぎていくわけで。
結局2人揃ってコルドバでの観光は諦め、私はバスターミナルで荷物の見張り番、Mitsuさんは朝食の買い出しや外貨両替をしに1人でコルドバの町へ行ってもらいました。
旅始まって、トイレとお風呂以外四六時中一緒の私たちは、別々で行動することすら初めてです。
Mitsuさんが戻ってくる約2時間、長く感じたなあ。
そして午後1時。
今度は、Expreso Paraguay社というバスに乗り換えてパラグアイのアスンシオンに向けて出発です。
乗るバスは二階建ての大型バス。
今度はラッキーなことに二階の一番前の席でした。
とても見晴らしが良い席!
食事もまた昨日と同じような感じ。
前日の19時間のバス移動に加え、7時間の乗り換え待ちで疲れ切っていたため、自分のPCで映画を観始めても直ぐ寝てしまいました。
さすがにずっと座っているのもしんどいな…。
もう、寝て記憶を飛ばすしかありません。
そして外は暗い朝方4時ぐらいに、やっとアルゼンチンとパラグアイの国境に到着です。
やっとここまで来たんだ〜〜。
長かった。
無事にアルゼンチン側の出国スタンプ、パラグアイ側の入国スタンプを押してもらい、
この国境を境に時差が1時間早くなるので時計も調節。
再度バスに乗り込んで暫く走ること1時間。
アスンシオンのバスターミナルに到着!
コルドバを出発してから実に17時間が経過していました。
1時間遅れでサンティアゴからは合計43時間、丸2日で約2000kmの大移動。
ようやくチリ、アルゼンチンの旅がこれにて終了しました。
気付いたら、何度も出入国したチリとアルゼンチン。
合計するとチリに50日間、アルゼンチンも27日間もいました。
これは自分たちでも予想以上にチリに滞在していたことにびっくり!
当初計画立てていたそもそものルート計画よりも1ヶ月半ほど遅れていますからね…
南米広すぎて見所多すぎです。
そして居心地よすぎです。
そんな久々の新しく訪問するパラグアイ。
私たちにとっては8カ国目となります。
パラグアイって、日本にいた時はどこにあるのかすら分かっていませんでした。
日本から直行便はもちろん無いので、短期で旅行に行く人もほぼ聞かないですしね。
そんなパラグアイ、これまた日本と大きく関わりがある国だということをご存知だったでしょうか。
そうです、戦後の貧しい日本から逃れるために、農業で一攫千金を夢見て南米へ移民してきた日本人たちが暮らしている国なのです。
パラグアイには、いくつかの日本人移住区域があり、そこの村を訪問するのも、ここパラグアイに来た理由のひとつ。
どんな状況の中、日本人たちは移民してきたのでしょうか。
その様子は、パラグアイ後半でお伝えしたいと思います。
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