朝から晴天に恵まれて、燃えるフィッツ・ロイを堪能した私たち。
テントを片付け、午前10時頃にキャンプ場ポインセノットを後にします。
絶滅危機動物と言われているコンドルが遊びに来ていました。
写真には2羽しか映っていませんが、その後3匹も!
ゴミは箱は一切無いので、キャンプででたゴミは全てエル・チャルテンまで持って帰らなければなりません。
しかし、人間が残していった食べ物の残りを探しに来たのでしょうか。
コンドルは、南米のアンデス山脈一帯に生息するタカの仲間で、死んだ大型動物を食べるという肉食…
生きた動物は襲わないので、こちらが何もしなければ、襲ってくることはありません。
しかし、羽を広げると約3mもあるんですって!
飛んでいる姿を見るとかなり迫力あります。
いよいよ本日2度目のトレッキングスタートです!
さっきまで雲ひとつなかったフィッツ・ロイに、なびくような大きな雲が出てきました。
天から雲の道が通っているかのような、神秘的な光景。
歩いていると分岐点があり、キャンプ場デ アゴストニを目指します。
今日歩くのは、昨日歩いたルートとはまた違う道。
フィッツ・ロイを背に歩くので、フィッツ・ロイ自体は遠くなりますが、また違った角度から見れたり、新しく目に入ってくる風景もとっても綺麗です。
そして小さな湖が2つ見えてきました。
マドレ湖とイーハ湖です。
この湖の畔り沿いがトレッキングコースとなっているので、イーハ湖で寄り道をしてみました。
茂っている森が、標高が高くなるにつれて植物が生育できなくなり、岩肌となっていく森林限界の様子があきらか。
水に触ると、じんじんと痺れるような冷たさです!
透明なので、これも飲めるのかな?と思いがちですが、湖の水は滞留しているので、飲むのは避けた方が良いとのこと。
フィッツ・ロイ山麓から流れる川の水は、安心して飲むことができます。
途中に、「飲めます」と書いてあるこんな看板も!
もくもく歩きます。
森林地帯に入り…
あるものを発見!!
木の幹が膨らんでる姿をあちらこちらで目にします。
中には巣の上に苔がはえるほどの年季が入ったものもあります。
鳥の巣?
もしや、蜂の巣?!
もしこれが、すずめ蜂的な大型の蜂の巣ともあったら大変なことだ。
正体は謎のまま…
フィッツ・ロイは見えなくなり、今度は次に標高の高いセロ・トーレが主役です。
歩いていると暑くなって、着ていたゴアテックスジャケットも脱ぐはめに。
シーズンオフに入ろうとしてるからか、昨日泊まったキャンプ場といい、キャンプ場内はガラガラ。
日本だと紅葉の季節のトレッキングがとても人気ですが、海外だとそうでもないのかな…。
寒くなるから、みんなキャンプは避けているのかなぁ。
そんな事を思いながら、テントの張る場所を探していると、昨日キャンプ場が同じだった中国人の団体とまた再会!
これまで私たちは中国の人たちと直接お話しする機会がなかったのですが、この旅で初めてたくさんお話しした中国人たち。
もちろん私たちは中国語が分からないので、私たちは英語で会話をしました。
英語も流暢で凄いなぁと思っていたら、皆さんアメリカ在住の山好きグループの方々だそうで、昨年もこのフィッツ・ロイにトレッキングしにきたほど、この場所がお気に入りとのこと。
フィッツ・ロイ初心者の私たちは、「ここらへんネズミが多いから、生ゴミはテント内には置かず、木にかけといた方がいいわよ!テントが齧られるからね。」とか、「ここから20mぐらい歩いたところに綺麗な水が汲める小川があるわよ。」などと親切に教えてもらいました。優しかったな。
そんなこんなで、今晩の宿のテントも無事設置。
今日はちょうどよい木のテーブルが作れなかったので、小さめの石のテーブルと椅子を作り、食事の準備!
今日は、最近私たちのお気に入り「ツナご飯」です。
作り方は簡単!
用意するものは、お米2合、ツナ缶1つ、玉ねぎ半分、そしてお米を炊くときのお水のみ。
いつも通りお米をセットしたら、そこにツナ缶丸ごと、細かく切った玉ねぎを入れます。お好みで塩こしょうをふって、いつも通りにお米を炊きます。
はい、出来上がり〜!
ポイントは、ツナ缶はオイルまで全て入れること。このことでパサパサな海外のお米もしっとりして、美味しく炊きあがります。
見た目はちょっとアレですが、簡単なのに、本当にとっても美味しいので、キャンプ料理として是非お薦めです。
今日は朝からものすごい綺麗な朝陽を拝むことができて、お昼は晴天の中でのトレッキング!
1日で色んな雰囲気を味わうことができたトレッキングでした。
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