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2016•1•13出発 〜 2017•4•13帰国 《37カ国》  旅のルート

日本→グアテマラ→キューバ→メキシコ→ペルー→ボリビア→アルゼンチン→チリ→アルゼンチン②→チリ②→アルゼンチン③→パラグアイ→ブラジル→アメリカ→イギリス→オランダ→ドイツ→ポーランド→チェコ→オーストリア→ハンガリー→ポーランド②→エストニア→ラトビア→リトアニア→ポーランド③→アイスランド→スペイン→ポルトガル→スペイン②→モロッコ→南アフリカ→ナミビア→ボツワナ→南アフリカ②→マダガスカル→南アフリカ③→ジンバブエ→ボツワナ②→ザンビア→タンザニア→ケニア→アラブ首長国連邦→インド→ネパール→ベトナム→台湾→日本



2017-07-11

【アフリカ北上ルート】カプリムポシ→ダルエスサラームへ タンザン鉄道の旅

さて、いよいよ乗ってしまいましたタンザン鉄道の旅。約50〜60時間ほどの旅の始まりです。(※遅れたりすることが多々あるので、到着時間10時間ほどの誤差は日常茶飯事のようです。)
 予め指定されたコンパートメント(個室車両)のお部屋番号を探し、自分の部屋に重たいバックパックや手荷物をようやく下ろせてホッと一息。
というのも束の間で、ファーストクラス(1等寝台車)と言えど、誰でも自由に出入りできてしまう為、財布などの貴重品は持ち歩きますし、ベッドの上に置いている荷物も持って行かれないように念のためワイヤーロックでベッドに括り付けて防犯します。
 私たちの部屋、1等寝台車は4人1部屋のコンパートメントで基本的には男女別のお部屋。
Mitsuさんとはお隣のお部屋だったので、安心しましたー。何かあったらすぐお部屋覗けますもんね。

こんな感じで2段ベッドの仕様で、電源がひとつのお部屋に付きひとつずつ付いていますよ。(2等寝台列車は3段ベッドの6人1部屋!)
 Mitsuさんも私も、それぞれ現地のザンビア人3人+自分といった配置。現地人同士なにを話しているか分からない現地語で話しているし、黒人さんの中に自分ひとりがいる感じで、慣れるまで緊張しました。
しかし英語で話しかけてくれ、次第にお互いの国のことや、自分たちの旅の話しをしているうちに打ち解けてきました。
 ベッドには、枕と、敷布団、毛布がセット。シーツはちゃんと洗ってあって清潔でしたが、毛布はダニ系の虫がいないか不安だったので、私は避けてました・・・。TZRというのは、タンザン鉄道(Tazara railway)の頭文字です。
それとシャワー室は、トイレの中についている簡易的なもの。
ちなみにトイレの穴からは線路が丸見えでした。はい、垂れ流しってやつです・・・。

たくさんあった建物も次第にポツリポツリと減り、徐々に田舎へ。
 窓を覗くと、たくさんの荷物を頭の上に乗せて歩いている女性たちの姿がありました。
アフリカだと重たい荷物を頭に乗せて移動することは主流で、同じ部屋のザンビア人に「頭の上に乗せて重たくないの?日本では頭の上に乗せないからアフリカの女性はたくましいね!」なんて話しをしたら、「手に持つより断然らくなのよ〜!」と。すごいなぁ。
 週に2回しか走らないタンザン鉄道。
線路近くに住む子供たちは、列車が来るのを楽しみに待っていたかのように、こちらに向かって手を振ってきます!!列車にわくわくしている姿は、純粋でとっても可愛かったな〜。
 また、こちらをジーッと見つめている子供たちの姿も。
いつか乗ってみたいな、と思っているのかなぁ。
 停車する駅では、暫く止まっているので外に出ることも可能!降りる際は、置いて行かれないように自己責任ですけどね。
停車している間は、駅付近に住む村人たちが、車内販売ならぬ車外販売の為に大勢集まってきます。飲料水をはじめ、マンゴーやバナナの果物から、お手製のパンや魚の揚げ物などなど。大切な収入源になる為、皆さんセールスに気合が入ります。

Mitsuさんの同じお部屋のザンビア人男性と、その奥さんと記念撮影。彼らは19歳の新婚さんなんですって!
50時間以上一緒の列車で過ごすとなると、何度も同じ人と列車内ですれ違ったり顔を合わせるので、気さくに話しかけてくれるようになりました。
列車の中ではアジア人は私たち以外誰も見かけることがなかったので、私たちが目立っていたのか、「どこから来たの〜?」「中国人?日本人?」などと興味津々に話しかけられるのです。それはそれで日本のことを知ってもらえるキッカケにもなり、貴重な時間でした。

列車の中を探検してみました。
さすが新型車両だけあって、綺麗!!
これは3等車両。ガランガランです。これから人が増えてくるのかな。
それにしてもし仮にこの席に乗った場合、夜通し横に慣れないのは辛いな・・・
 車両の中には、なぜか中国の国旗が掲げられていました。
あとあと調べてみると、この鉄道と車両は中国の援助によって1970年頃に造られたものだったのです。実に5年もの歳月をかけて、約2万人の中国人労働者と3万人以上の現地労働者の尽力の末に完成したものだそうで、まさに3カ国の友好関係によってできた賜物。
この鉄道のお陰で、広大なアフリカの大地を移動できる大切な交通手段として愛されている乗り物なんですもんね。すごいな、、中国。

列車の中には食堂車両もあり、そこで食事をすることができるので、食べ物を予め持ち込まなくても大丈夫。
食事の時間になると車内アナウンスが流れ、食堂車両も一気に賑わいます。
どんなものが食べれるか、メニューを見てみましょう。
メイン料理は、お肉料理が20クワチャ(約260円)、大きめサイズの魚料理が25クワチャ(約325円)、 小さめサイズの魚料理が22クワチャ(約286円)、Tボーンステーキが25クワチャ(約325円)。しかもメインを頼むと無料で白米か、フライドポテトか、シマ(アフリカの主食でよく食べられているトウモロコシが原料のもの)の3種類の中からひとつ選べるんですって!

そのボリュームでこの値段は安い!!!

ということで、頼んでみました。
お肉料理(チキンフライ)にシマ。20クワチャ(約260円)
あれ、チキンがなんだかちっちゃい・・・。
でも味は美味しいから気にしない!

 お次は大きめサイズの魚料理に白米。25クワチャ(約325円)。
大きいサイズの魚1匹を二人でシェアすると伝えたら、サービスで白米2人分にしてくれました!! ちなみに何の魚か分かりませんが、トマトソースに白身のさっぱりした味が食べやすかったです。

今度は、お肉料理(チキンフライ)にフライドポテト。20クワチャ(約260円)
安定感のあるセットで、美味しい。

今度は朝食です。フルブレックファースト。20クワチャ(約260円)
 ミルクティーか、コーヒーが選べます。このミルクティー美味しくて何杯でも飲みたくなりました。
基本的に地元民は、手で食べていましたが、私たち外国人にはフォークやスプーンを出してくれました。何度か手で食べてみましたが、熱くてなかなかうまく食べることができずに苦戦、、、

そして食堂車の他にたくさんの人が集まっていたのが、こちらのバーカウンター。
ファンタやコーラ、スプライトなどの瓶入りジュース330mlが、何と5クワチャ(約65円)という安さにびっくり!!
普通、日本だと電車の中なんかで食事やお酒飲んだら、一般的な値段より少し割高なことが多いですが、タンザン鉄道は商店などの料金とほぼ同等。良心的!!

ビールの種類も3種類から選べて、10クワチャ(約130円)〜12クワチャ(約156円)。
その他にも、ミネラルウォーター1Lで6クワチャ(約78円)、ビスケット2クワチャ(約26円)などなど、安いので気にせず購入できるのが嬉しいです。しかも飲み物は冷えてるんですー。

列車に乗っている間たっぷり時間あるので、飲みながらおしゃべり〜という贅沢な時間を過ごしました。
アルコールはひっきりなしに注文があり、バーカウンターのお兄さんが一番忙しそう。
ちなみに!ザンビア側では、ザンビアの通貨クワチャで支払わなければならないのですが、国境を超えてタンザニア側に入るとクワチャは使用不可隣、 タンザニアの外貨タンザニアシリングでしか支払いができなくなります。

国境を越えるとき、イミグレスタッフが車内にやってきてパスポートチェックしていると同時に、たくさんの両替商もやってくるので、そこでタンザニアシリングを入手できるので、私たちはそのタイミングでタンザニアシリングを入手しました!

タンザニアに入国する際、日本人はタンザニアビザ一人50USDが必要ですので、それだけは予め用意しておく必要がありますけどね。
 そして出発して57時間、ようやく到着の駅が見えてきましたよ〜!!
タンザニアの首都、ダル・エス・サラーム駅!!
長かったような短かったような、でも全く苦痛にならない快適なタンザン鉄道の旅でした。

Yoko.






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