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2016•1•13出発 〜 2017•4•13帰国 《37カ国》  旅のルート

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2016-04-13

氷河って何でこんなに青いんだろう。世界遺産のペリト・モレノ氷河へ

パイネトレッキングの拠点となったプエルト・ナタレスを離れる日の朝。

とっても朝陽が綺麗に見えました。
パタゴニアの朝陽や夕陽に見えるグラデーションの空がとっても美しい。


エル・カラファテまでヒッチハイクで行くか、バスで行くか。


ヒッチハイクで、できるだけ北上すると決めた私たちは悩んでいました。


なぜなら、ここプエルト・ナタレスは、ヒッチハイクをするライバルが多く、なかなかヒッチハイクが難しいと聞いていたから。しかもエル・カラファテまで行くには、ここチリからまたアルゼンチン側へ国境を越えなければなりません。


うーん…


「バスで行こっか。」


そう話し合った私たちは、5時間270km先にあるエル・カラファテまで、COOTLA.LTDA社のバスチケット1人15000チリペソ(約2550円)を購入し、朝8時30分出発のバスで行くことにしました。

バスに乗りこんで20分も経たないうちに、早くもチリを出国するためのイミグレに到着。


建物の中には、チリ政府とアルゼンチン政府が共に作ったと見られるこんな看板がありました。
それは、5年前に起きたパイネ国立公園の大火災の写真。


素晴らしい大自然の宝庫であるここパタゴニアには多くの国立公園がある為、二度と同じ過ちをおかさないように観光客に訴えかけるサインでした。


この大火災で起きた悲しい跡が元どおりになるまで、あと何年いや何十年かかるだろうか。


私たちもここ最近はもっぱらキャンプ生活なので、野外で持参しているガスストーブを使って料理する事もしばしば。
細心の注意を払わなければならないと、この写真を見て改めて考えさせられました。


チリ出国の手続きを済ませ、再度バスに乗り込みます。


10分ぐらいバスを走らせると、今度はアルゼンチン入国のイミグレがあり、再度バスから降りて入国手続きを行います。
2度目のアルゼンチン!ただいまアルゼンチン。


チリとアルゼンチンを行ったり来たりするパタゴニア地方は、陸路での国境越えが多くあります。
真ん中の看板にあるアルゼンチンの地図には、各箇所の国境越えルートが記されていました。


チリ側へ入国する際は、果物などの生物が持ち込み禁止で、持っていると即没収されるよ〜との情報を聞いていましたが、今回のアルゼンチン側へ入国する際は、没収されることはないよと色んな人から聞いていたので、バナナやプラムなどの果物を持っていました。


が…、敢え無く没収!!


他の乗客の皆も大量に没収されていて、速攻ゴミ箱へ捨てていました。。
食べときゃ良かった…。
抜き打ちでの検査だったのかな。


そしてエル・カラファテまで一気に向かい、バスターミナルに到着!


プエルト・ナタレスで泊まっていた宿のおじさんから紹介してもらった宿「El Ovejero」へ向かいます。
ドミトリーは1人150ペソ(約1200円)。ここはキャンプ場とレストランが隣接されており、テント泊は1人110アルゼンチンペソ(約880円)。
レストランは、南米で有名な炭焼き肉料理「アサード」で評判のお店のようで、賑わっていました!
豚の丸焼きがリアル。時間を掛けて炭火焼されたお肉は、とっても美味しいらしいのです。どんなお味か気になるな。アサード食べてみたいなぁ。


キャンプの場合でも、ちゃんと野外に熱々のシャワーやトイレ、炊事場、そして各テーブルには焚き火台と、電源が備えられているので充電もでき、テントの場所によってはテント内でもwifiが届くという何とも好立地なキャンプ生活!

私たちは迷わずテント泊にしました。
ここの場所ならwifi入るよ!とスタッフさんに教えてもらい、建物の近くの場所を確保。

快適すぎて、結局ここEl Ovejeroに5泊もすることになるとは思ってもいませんでした。

翌日。

私たちは、いよいよエル・カラファテから約80km先にあるロス・グラシアレス国立公園の氷河を見に行くことに!公園内には、なんと47もの氷河があり、世界遺産ともなっている場所なんですって!


氷河を見に行く方法を調べてみると、氷河まで自分たちだけでバスで行けるようですが、ペリト・モレノ氷河の上を歩ける氷河トレッキングができるツアー会社があるらしく、ほとんどの人がそのツアーに参加して行っているらしいのです。


どうやら氷河トレッキングにはミニとビッグの2種類あるらしく、ミニトレッキングは、まず展望台にある遊歩道を約2時間半かけて氷河を見ながら歩き、20分ぐらいフェリーにのって氷河の対岸まで渡ります。そして氷河の上を約1時間半ほどトレッキングを楽しむという、バスに乗っている時間も含めると約10時間のツアー内容。


そしてビッグトレッキングは、展望台の時間がミニより短く、その分氷河の上に5時間もいれるという氷河をたっぷり満喫できるコースで、約13時間のツアー内容。


ミニトレッキングでも、1人1500アルゼンチンペソ(約12000円)、更に別途公園の入園料1人260アルゼンチンペソ(約2060円)がかかるという私たちにとっては大出費のツアーです。


とてつもなく高いーーー!!!


しかしここを訪れた旅人たちは口を揃えて、高いツアー代を払う価値があった!と言うのです。


そんな事を聞いた私たちはますます気になり、ミニトレッキングのツアーに参加することにしました。


ペリート・モレノ氷河のトレッキングは、どこのツアー会社で予約しても、最終的には「Hiero&Aventura」社が取りまとめているらしく、ツアー料金もどこも同一でした。
私たちは直接「Hiero&Aventura」のオフィスにて前日に予約。
2人でツアー代3000アルゼンチンペソ(約24.000円)+入園料520アルゼンチンペソ(約4.160円)=3520アルゼンチンペソ(約28.160円)!!
たった1日の為に、こんだけ支払うのだから楽しまないと損です!

ツアー当日の朝10時に「Hiero&Aventura」に集合し、専用バスにて出発です。
途中ツアー客をピックアップする為に停車していると、可愛いわんちゃんがツアー客にまぎれて乗車してきました!
もちろん、運転手さんから速攻降ろされてました。


一緒に行きたかったのかな。可愛かった〜。


1時間ちょっとで公園入り口に到着。
ここでバスに乗ったまま入園料を支払います。
再度バスが出発!
バスの中から、迫り来るような壮大な氷河が見えてきました!!

「わぁ〜!見て!!巨大な氷河が見えてきたよーー!!」

遠くに見えるペリト・モレノ氷河に興奮する私たち。


パイネ国立公園でみたグレイ氷河よりも近くで見ることができるし迫力満点です。


ペリト・モレノ氷河は、全長約35km、先端部分は約5km、高さは約60mもの面積を持つ巨大な氷河。


バスから降り立った私たちは、日本では見たことのない光景に、ただただ呆然と立ち尽くして見入ってしまいました。

ものすごい絶景に言葉を失います…

ここから2時間半かけて氷河を横目に、整備された遊歩道を歩いていきます。 
どうやってこんな巨大な氷河が作られていったのかな…

どうやら、太平洋の湿った空気がアンデス山脈にあたってたくさんの雪が降り、そして多くの雪が山に積雪されます。次々に積もる雪の重みで、どんどん密度や硬度が高まって氷となり、流れ落ちて行くのだそう。


売店で販売されていた氷河を上から撮影したポストカードの写真を見ると、山から湖へ向かってどんどん流れ込む氷河の様子は、何百年、何千年という、ものすごい時間をかけて、このような形態になっていったんだなぁということが物語っています。


「パーンッ!」
「ゴゴゴゴォォーッ!!」


物凄い大きな響く音が、どこからか聞こえてきました。しかも頻繁に。


何このものすごい音は?


氷河に亀裂が入った音や、先端部分の氷河が崩れ落ちる音だったのです。
時間差で聞こえてくる為、音がなってから氷河の方を見ても既に崩れ落ちていることが多々。


崩れ落ちる瞬間をシャッターに収めようとカメラを構えていても、そんなうまくはいきません。


遊歩道を歩いている途中、ベンチに座って持参していた昼食を食べることに。
こんな絶景での昼食、なんて贅沢なんだろう。

いつも食べ慣れているパスタやパンも、数倍美味しく感じます!
湖側もとっても綺麗な景色です。

遊歩道を満喫した後は、バスに乗ってフェリー乗り場まで移動し、フェリーで氷河トレッキングができる対岸まで向かいます。
流氷も青いー!
対岸に到着!



岸に着くと、ガイドさんによる氷河の説明がありました。
トレッキングは、英語とスペイン語のガイドさんから選ぶことができたので、私たちは英語で説明してしてくれるガイドさんについていくことに。
遠くには、一列に並んで氷河トレッキングをしている人たちが見えました。ダイナミックな氷河を歩く人間がミニチュアの人形みたい!!
なびくアルゼンチン国旗がカッコイイ!

そして、そこには大量のアイゼンがありました。

私たちも自分が履いていた靴に鋭いアイゼンを付けてもらいます。

これを付けないと、氷河の上を歩くことはできません。

なんだか緊張するな…

15人〜20人ぐらいで1グループとなって、トレッキングスタートです。
まるで青い絵の具を混ぜたような、澄み切った真っ青な氷河。
圧力がかかってできた氷河は透明度がとても高く、青い光だけを反射して他の色は吸収するらしく、そのためこのように青く見えるんですって。
歩いていると至る所に穴があり、ガイドさんからここは危険だから歩かないように、誘導してくれました。

途中50mもの深さがあるという穴を、ガイドさんから支えてもらいながら覗いたのですが、そこにカメラや携帯なんか落としてしまったらもうおしまい…
きっと落し物は数百年後、流氷とともに姿を表すことになるでしょう。

1時間半の氷河トレッキングを満喫し、最後に氷河の氷でウィスキーを飲むというおまけ付き。
表面の砂まじりの氷河を掘りおこし、深い部分の綺麗な氷河を削ってグラスに入れてくれました。
おつまみとして、チョコレートももらえました。

Mitsuさん大喜び。
氷河の氷で乾杯〜!
究極の贅沢です。
氷河トレッキングが終了したのは夜18時過ぎ。
またフェリーに乗り込み、行きと同じバスに乗り込んで、私たちが泊まっているキャンプ場まで帰って行きました。
話に聞いていた通り、高いお金出してきただけあったツアー内容でした。

氷河をこれだけ満喫するトレッキングだなんて、もう今後の旅、いや一生でもないかもしれません。 南極やグリーンランドに行かない限り。

満足の氷河トレッキングでした。

Yoko.




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4 件のコメント :

匿名 さんのコメント...

色が凄すぎ!グッときた!
マルヤマ

ナカザワン さんのコメント...

最高!!。

朝陽と夕陽〜夫婦で世界一周〜 さんのコメント...

丸さん、写真よりも実際は素晴らしかったです。テントの張り縄のレクチャーありがとうございました!!ど素人なのでとても助かりした…また何かあれば私指摘してください!いつもコメント嬉しいです。励みになります!!充

朝陽と夕陽〜夫婦で世界一周〜 さんのコメント...

中澤さん!ご無沙汰しております。
ブログ読んで頂いてありがとうございます!
パタゴニアに滞在できて本当に良かったです。絶景を前に言葉を失いました。

コメント嬉しいです。離れているとちょっとした事で日本の言葉思い出せるので本当にありがたいです!充