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2017-01-02

神様が導いてくれた!奇跡が起きたモロッコ絨毯を探す旅

ひとまず絨毯探しをしてみようと思い立ったフェズ。
前回のブログにも書いたように、メディナに行くなら、あの「優良店」と言われているお店を訪ねてみようと決心していました。


そんな中で、私たちが泊まっている宿“Back home fez”のオーナー「ワジ」との何気ない会話の中で、絨毯が気になってるって話をすると…


「知り合いがやっているイイ絨毯屋さん知ってるから、もし興味があるのなら紹介するよ」と。


ワジ曰く、メディナの中にある絨毯屋さんは、お土産用として作っているものが多くて質の割に値段も高いから、せっかく絨毯買うんだったら、ちゃんとした絨毯屋さんで長く使えるイイものを買った方がいいよ、と。


ごもっとも。


しかも、もしその絨毯屋さんはメディナの隅っこにあるのでここから歩くとなると結構遠い。行きたければ、絨毯屋さんにアポイントとってくれるらしく、さらに直々に絨毯屋さんがこの宿までお迎えに来てくれるらしいのです。


わぉ。お迎え付きだなんて…


しかし、この時私たちは瞬時に 

〝何か高そうだな…手が届かないぐらい絨毯どれも高かかったらどうしよう…。しかもワジの知り合いともなれば、せっかく色々見せてもらって買わないことになったら申し訳ないな…〟

と心の中で思ったのでした。


Mitsuさんと2人でヒソヒソ話。
どうする?断る?でもせっかくの絨毯屋さんだし見に行っても良さそうかもね。」


なんて話し合い、ワジの知り合いの絨毯屋さんも一応見てみて、条件が合わなければ、あの優良店を探しに行こうか、ということにしました。


まずは、絨毯屋さんがどんなもんか見て見ないと分からないしね。


ワジは早速、その知り合いの絨毯屋さんに電話をかけて、アポイントをとってくれました。


そして約束の時間。
宿に絨毯屋のオーナーさんがお迎えに来て下さいました!!


なんだかVIP対応やな〜。


初対面のご挨拶を交わし、絨毯屋さんとMitsuさんと私で、タクシーに乗ってその絨毯屋さんへと向かいます。
絨毯屋さんの名前はカリム。カリムとは英語での会話です。


話をしていると、どうやらカリムは、ワジの同じ高校の先輩らしい!!お父さんの代から始まった絨毯屋さんを、現在では奥さんと一緒に、引き継いでるんだそう。


絨毯屋さんは、店舗兼工房となっていて、作業風景も見ることができるとのこと!


そりゃ楽しみだーー。


タクシーに乗ること15分ぐらい。
メディナの隅っこらへんに到着し、そこからカリムの後をついてメディナの中に入って行きます。
ここがあの噂の迷宮都市か…
迷うことを恐れ、金魚の糞の様にカリムに着いて行く私たち。
初めて足を踏み入れたメディナは、これまた独特の雰囲気を醸し出していました。
細い路地にはお店がずらり。
この辺りは革製品のスークが近いようで、レザーのバッグやバブーシュやさんが多く並んでいました。

原皮を運んでいる人もいたりして、この町は、物作りをしている人が多く集まる町でもあることを実感しました。


そしてカリムが営む絨毯屋さんに到着。

一歩店内に入ると、そこは壁一面に飾られた絨毯がぎっしり。

あっちにもこっちにも
絨毯だけでなく、ストールやベッドカバーサイズの織り布も制作しているお店のよう。

糸を巻く工程から、
織り機を扱う様子まで紹介してくれました。
これ見れただけでもテンション上がる!!


そして肝心の絨毯のお部屋へ。
おもてなしのミントティーをいただき、

一通り、どんなものがあるのかを見せていただきながら1点1点それらの説明を聞きます。
これは羊毛で、こっちはラクダの毛を使ってるとか、少し光沢あるこのラグはシルクのような風合いだけどサボテンの繊維を使ったものなんだとか、丁寧に色々教えて下さいました。



暫くして私はあることに気づいたのです。



あれ…?
このタイル貼りの床、どっかで見たことが…
ちょっと待てよ…もしかして?!!


私のi phoneに画面メモしていた、とある画像を見返して見ると。


「うぁぁぁぁぁーーーーー!!!」


思わず目が見開きました。
いっ、いっ、一緒だ…


あの、見ず知らずの方がブログで優良店と書かれていたあのお店の床と全く同じ!!


そしてよく見るとオーナーさんも同じ人!!!
右の女性はカリムの奥様。

いやぁーーびっくりたまげました。


散々オーナーであるカリムと話して全く気づかなかったくせに、お店の床で気付くとは…www


モロッコ絨毯が欲しいと思うようになってから、辿り着くか不安だけど行きたかったお店に、今居るという奇跡!!!


しかもワジの高校の先輩だったなんて。


そんな偶然、いや奇跡って起こるものなんでしょうか。
神様が導いてくれたとしか言いようがありません。感激!!


値段を聞く前から「この絨毯屋さん、高いかもしれない」という勝手な思い込みから、探していた“優良店”だと分かった瞬間、一気に気が緩みました。

あーでもこーでもない、と口数が増える私たち。笑

保存していた絨毯屋さんの画面メモをカリムに見せるなり「このお店、フェズに来たら絶対行きたいと思ってたの!!」と興奮気味に話すと、カリムもカリムの奥様も自分たちのお店がインターネットに載っていてビックリな様子。とても喜んでいました。


そりゃ自分のお店が海外で話題になってるなんて(しかも良い話で)嬉しいですよね!


さてさて、本命の絨毯に話は戻して、改めて色んな種類の絨毯を見せていただきます。

モロッコの絨毯の歴史は古く、もともと発祥の中東から、紀元前ごろモロッコがある北アフリカへ伝わったと言われています。

モロッコの遊牧民であるベルベル人によって今日まで継承され続けているのですが、彼らの生活に必要な住居(テント)や衣類、鞄など、あらゆる織物を生産してきました。
特に絨毯は、彼らが砂漠で生活していく為の重要なアイテムだったんですね。


モロッコの地域によって、絨毯の種類がいくつか分かれているそうで、私たちが今回メインに見せていただいたのがモロッコ絨毯の中でも象徴的なゼンモールと呼ばれる種類のものでした。

カリムさん一家は職人さんでもあり、これらのゼンモールの絨毯は全て平織りした後に1点1点刺繍されているんだそう。
平織りなので毛足はないタイプの絨毯で、ベルベル模様で表現されているのが特徴です。

細やかな刺繍にうっとり。美しい…

この波打っている模様は、砂漠を意味しているんだとか。
1つ1つの模様にベルベルの意味が込められているということを教えてくれました。

そして全部、手仕事。
裏側を見ると、ご覧の通り。

緻密な作業工程なのが伺えます。
気が遠くなるような作業…



こちらがサボテンの繊維を使った絨毯なんだそう。
シルクのような光沢があり、火にあたっても燃えないという耐久性の高い素材なんですって。絨毯というか薄いので、壁にかけて飾っても良さそうな感じ。ライターの火で炙って、その丈夫さを実演。


そんな歴史に触れながら見ていくモロッコ絨毯は、どんどん魅力が増して見えくるではありませんかぁ!

購買意欲MAXになった私たちは3点まで数を絞り、予算オーバーでしたが頑張って交渉を粘り、おまけのストール2点まで付けて頂き、無事お買い物することができました!!


優良店と言えど、私たちが手にしたものは羊毛よりも質が良いラクダの毛を使った絨毯だったり、今は亡き職人カリムのお父さんが20年前に作ったという超大作だったり、なので、はっきり言って安くはありませんでした。
後からワジに聞いた話によると、私たちが購入したしたこの3枚分の金額は、一般モロッコ男性の約1ヶ月分のお給料に相当するお値段だということも知りました。

しかし、ちゃんと自分たちの納得のいく値段で購入できたから、いいです。
私たちにとって、一生もモノの旅の記念になるものですからね。


私たちが絨毯を見定めている途中、絨毯屋さんにわざわざ顔を出してくれたワジ。

和やかな雰囲気の中、良い旅の思い出の記念品が見つけることができて、本当に良かったです♫


しかし、この絨毯屋さんに行ったことがキッカケで、私たちの絨毯熱がヒートアップしてしまうことになるとは…


結論から申し上げますと、モロッコ滞在中に大小問わず絨毯7枚も購入してしまったのですwww


なので、いつか購入した絨毯をお値段と合わせてご紹介したいと思います。


モロッコ楽しすぎ!



Yoko.





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