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2017-03-16

庶民の足タクシーブルースって一体…

今日はマダガスカル北部にあるディエゴ スアレス(別名アンツィラナナ)へ向かいます。

マダガスカル北部の海は、透き通る美しい海が広がってるらしい!!
今のタナからは正直想像もできません。


日本の約1.6倍もの面積を持つマダガスカルは、インフラが整っていません。
列車も通っていない為、主な国内の長距離移動はコチラ。
これでもか!ってぐらい荷物を車体の上に積んだ、《タクシーブルース》です。
基本20人前後が乗れるミニバンタイプが主流ですが、たまに上の写真のように、50〜60人が一度に乗れる大型バスのタイプもあります。オフロードを走ることが多い田舎道では、乗り心地は最悪です。

国内の長距離移動は、このタクシーブルースが一番安い移動手段なので、庶民の足となっています。

その他にある移動手段としては、国内飛行機に乗るか、オフロード走行可能な4WDをチャーターして移動するか。
しかし飛行機もチャーターもほぼ観光客しか使わない移動手段なので、料金は観光客価格で高いです。人数が集まればチャーターして割れば良いかもしれませんね。

私たちは2人なので、移動を安く抑えようとすると、タクシーブルース一択。
タクシーブルースの良い席は、すぐに予約で席が埋まると聞いていたので、私たちはディエゴ スアレス(以降ディエゴ)へ行く前日に、タクシーブルースの乗り場まで行き、予めチケットを予約していました。数多くあるタクシーブルース会社に時間と料金を聞き回った結果、私たちが選んだのが、この彼がいるFI.FI.DIという会社。
タクシーブルースの席順はこんな感じで番号が振られていて、チケット予約時に席を指定することができます。これは4列シート18人乗りの場合ですが、5列シート22人乗りもあります。
通路がないタイプだと、6番や10番のドア付近の人は、休憩や人が乗り降りする度に、その都度自分も外に降りなければならないので、極力避けたい席。

ドライバー隣の助手席1番と2番は、割とゆったり座れますが、天気が良い日はもろに日光を浴びるので熱い…

で、結局一番当たり席なのは、3番ドライバー後ろの席。窓側なので外の空気を吸いたい時にはすぐに窓開けれますし、ドアから遠いで乗り降りする回数も少なめ。そして何と言っても、ドライバーの後ろって微妙に席が広いんです!

て訳で、私たちが予め指定したのは、3番と4番でした。ここは地元の人にも人気の席らしい。

チケット売り場では英語が通じなかったので、全てマダガスカル語でのやりとり。私たちも料金や時間を紙に書いたりしながら確認をし、間違いがないかチェックしながら無事にチケット購入。1人75000アリアリ(約2770円)でした。ここタナからディエゴまでの乗車時間、なんと27時間です。
迎えた出発当日。「12時に出発するから、11時までには来といてね。」とのことだったので、言われた通りタクシーブルースのターミナルに11時ごろ到着。どうやら1番乗りだったようで、先に車内で待たせてもらいました。

ターミナル内には、様々な物を売りにやってくる売り子さんの姿を観察。器用に沢山持ってらっしゃるなぁ。
12時になれど、13時になれど私たちが乗り込んだタクシーブルースに人は集まりません…

本当にこれであってるのかな。。。

心配になって、もう一度FI.FI.DIの人に聞くも、これであってる、もうちょっと待っとけ!というような返答。

昨日予約した席次表はすでに満席になっていました。

言われた通り、おとなしく車内で待つこと4時間。15時頃からチラホラ人が集まりだしたのです。


そして、だいぶ人が揃ってそろそろ出発するか?!と思っていた矢先、今度はFI.FI.DIの人から「君らはここの席じゃない!8番と9番だから移動してくれ!」と何故か書き換えられた席次表を見せられましたが、そんなはずはありません。きちんと昨日予約した時3番と4番に名前を書き込んだ席次表を写真撮っておきましたから!
撮っておいた写真を見せると、しまった…というような顔をしたスタッフは、今度は散々4時間も車内で待たせておいて、「実は君らは違うタクシーブルースだったんだ!降りていってくれ!」のようなことを言われ、私たちは唖然…


どうしてもこの3番と4番の特等席に座りたい人がいるらしい…


勢いよく他の乗客の目の前でマダガスカル語でまくしたてられた私たち。困っている私たちの様子を見かね、隣に座っているマダガスカル人夫婦が、なんと私たちを助けてくれたのです。


そのご夫婦はこれから家があるディエゴへ帰るところらしく、運良く英語を話すことができました。私たちが昨日予め、このタクシーブルースの3番と4番の席を予約して既に支払い済みということを説明すると、このご夫婦はFI.FI.DIのスタッフに強い口調でこの日本人たちは正しいことを言ってるじゃないか!と口論してくれたのです。マダガスカル語での口論だったので詳しいことは理解できませんでしたが、自分たちのことのように怒って口論してくれました。

彼らのお陰で予定通りの席に座ることができました。本当に感謝しかありません。

16時になり、ようやく4時間遅れでタクシーブルースは出発しました。

どうやらこの4時間遅れの出発というのも、マダガスカルでは当たり前のこと。

遅れて出発することを前提に、皆さん集まってくる時間も遅かったんですね。


田園風景が続き、田舎道が続きます。
タナとは違って、家の作りも原始的になってきました。
タクシーブルースが小さな集落を通過する時、このようにバナナなどの果物や食べ物を販売する村人たちが大勢集まってきます。皆、窓を開けて購入するスタイル。私たちもバナナ1房1000アリアリ(約37円)で購入しました。
どこまでも続く雄大な景色。
夜10時ごろようやく夜ご飯。
マダガスカルの食堂で食べる食事は大量のお米が付いてきます。チキン煮込みの定食3000アリアリ(約111円)。安い。
そして通常27時間かかる道を、少し予定より早く24時間でディエゴに到着!!最後の5時間は、穴が空きまくった凸凹道だったので、本当に過酷でした。
ディエゴのタクシーブルースターミナルに到着後、私たちを助けてくれたマダガスカル人夫婦は、ご家族が迎えに来られていました。

このご夫婦、最後の最後まで優しく、自分たちを迎えにきていた車で、なんと私たちも今晩泊まる予定だった宿まで送り届けてくれたのです。

私の隣が、奥様のアルウァ。そして迎えに来ていた子供たち。可愛い〜。
そしてこちらが旦那様のムセバ。
マダガスカル3日目にして、一瞬気が滅入りそうになりましたが、私たちを助けてくれた心優しいご夫婦との出会いで、気持ちが一気に救われました。

明日はディエゴを散々したいと思います。

Yoko.





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